2009年9月17日木曜日

復帰にあたっての要望

リーダーシップのみなさまへ。

5月14日(水)午後、NDさんに会っていただきました。

ぼくの復帰に関してどうしたらいいのか、リーダーシップが悩んでいるというようなことを聞きました。迷惑をかけてしまって申し訳ありません。

NDさんには3月ごろにぼくの希望をお伝えしてありました。一方で、リーダーシップのほかの方々にはこれまで直接お話しを聞いて頂く機会がありませんでした。ぼく自身から正しい情報あるいはニュアンスが伝わっていることはみなさんが適切な判断をくだすのに助けになると思います。それで、以下にぼくの現段階での思いを書き出してみました。ぼくの人事を考える際に参考にしていただけたらと思います。

<個人的なニーズ>

安息年で十分時間をとったからと言って、再びリーダーシップチームに戻りたいとは考えていません。NDさんには3月時点で、NCDにはもちろん、リーダーシップチームにも戻らないという個人的な決断をお伝えしてあります。一部のスタッフたちからの失った信頼の回復には相当の時間がかかるものと覚悟しています。

一方、ぼくの心にいまも変わらずあるパッションは、「人の成長を助けるためにその人に寄り添いたい」ということです。現場スタッフ時代は、主に大学生たちの成長を助けるために彼らに寄り添っていました。チームリーダー時代は、そのほとんどをスタッフたちの成長、チームの成長を助けたいと願い、彼らに寄り添ってきたつもりです。これから何をやりたいかとシンプルに自問したときに帰ってきた思いもやはり、「人の成長を助けるために寄り添える仕事」というものでした。ですから、今後は、初心に返り、現場キャンパスに戻って直接的な伝道・弟子訓練に専念することによって、若い魂の救いと成長に寄り添わせていただきたいと願っています。"Go and Make disciples"

<JCCCのニーズ>(だと、ぼくが感じている点)

チームリーダーとして長い間、現場キャンパスに男性日本人スタッフの存在が必要だなあと思ってきました。JCCCの財務基盤やリーダーシップチームを充実させることはもちろん急務ですが、現場に男性日本人スタッフが少ないことは、将来の霊的リーダー育成を標榜しているJCCCとしては危機ではないかと感じてしまいます。ことばのかべや時間的制限のある外国人ワーカーをいくら増やしても、WINによる弟子化はなおむずかしいというのが、ぼくの経験値です。男性日本人スタッフが大学の現場にできるだけ張り付いていることがJCCCの大きなニーズではないかと思います。ぼくが現場に戻ったところでよい模範や影響を与えられるとは限りませんが、少しは足しになってほしいと願っています。

一方、ぼくがリーダーシップを退くことによって、世代交代が進むという利点もあると思います。若い人たちに大きな責任が任されて成長してゆけるチャンスが生まれてくることも大切かなと思っています。ぼくは東京リーダーとして10年、NCDとして7年やりました。中途半端で終わった感は否めず無念さはありますが、それでももう十分でしょう。次の世代にお任せするタイミングだと思います。

NDさんからは、仙台などの地方への転勤という可能性もニュアンスとして受け取りました。ぼく一人ならすぐにでも赴けるでしょうが、家族、特に子どもの教育(いまから日本の学校に戻ることはむずかしい)や亜由美の健康維持(できるだけ温暖な環境が必要な体に東北地区は酷。)を考えると、いまの環境から離れることは家族としてかなり大きなリスクがあると言わざるを得ません。

また一方で、ぼくのバークマンテストやこれまでの特徴から、当面はファンドレイズをやったらどうかという意見があることも伺いました。JCCCのニーズは理解しますが、ぼく個人のパッションは、単に人に会うのが好きというのではなく、人の成長を支援することに意義を感じるということですので、ファンドレイズとかコーディネートのような仕事は、喜んで取り組む動機付けになりません。ぼくのことはいまのスタッフチームからはちょっと離れたところに置いといてしばらく静かにしててもらいたい、みたいな意図なのかなと、孤独なぼくは邪推してしまいました。先日NDさんは、「KスタッフとSスタッフとあなたがこれからのJCCCの要だ」とおっしゃってくれました。ありがたい言葉ですが、しばらくファンドレイズでもしててみたいな宙ぶらりんな時間の使い方では希望がなく不安になってしまうだけだなと感じています。(そもそもファンドレイズはNDさん自身の職務であることを、あえてここに記しておきます。)

「初心に返って現場キャンパスに戻る」ということは、いかにも聞こえはいいですが、ぼくにとってはいろいろなものを捨てること意味します。これまで神さまが築いてくださったぼくのキャリアと国内外の霊的リーダーたちとの人間関係、信頼関係を生かせないこと、80年代、90年代を知っているスタッフとして、また、リーダーシップとして10年の経験や苦労を次のリーダーたちのために引き継ぎできないまま終わってしまったことなどは、心底無念です。そればかりか、新人スタッフと同じ環境に戻ってやるしかないという現状も、しばらく、ぼくのプライドを押さえるのにひと苦労しそうです。(それでも現場キャンパスはぼくの一番好きな場所ですけどね。)

ぼくが現場キャンパスに戻る場合、日本人スタッフたちにぼくの影響が行ってしまい、現在の外国人リーダーが脅威を感じてやりにくくなる、という心配がみなさんの間から出ているとNDさんから聞きました。そのことをよく理解します。でも、先輩日本人スタッフの影響が及ばないようにまったく遮ってしまうのも、果たして若い日本人スタッフたちの育成にプラスになるのかどうか疑問です。外国人スタッフとは異なり、日本人スタッフは本来死ぬまでこの国でいっしょに生きてゆくはずの仲間となります。外国人スタッフへの配慮が優先されすぎる結果、日本人スタッフどうしの長期的な信頼関係が分断されてしまうようなことになってしまうなら、この働きがこの国に土着化するのはむずかしいのではないかとさえ感じてしまいます。ぼくの影響は彼らに必要ですし、彼らからの影響がぼくに必要です。もちろん組織ですから、既存リーダーの権威を傷つけないように働くことはぼく自身の願いでもあります。ここはリーダーシップのみなさんとよいしくみを考えていただくしかないと思います。

それでぼくからお願いなのですが、ファンドレイズなどを適当に押しつけるのではなく、「SIパイオニア」のような形で、東京を含めた全国の大学生を対象に、いままでとは違う角度からムーブメントを目指す働きを許していただけないかと願います。2003年から東京で試行錯誤してきたことがいよいよこれからだという時にチームリーダーの権限を失い、ぼくの中では中途半端のまま終わってしまった感が強いのです。17年間の経験から、どうしてもためしてみたい取り組みがあります。ぼくの自己実現のためではなく、日本人がひとりでも救われ弟子とされ、この国の変革につなげていくための試みです。JCCCの隅の方においていただき、細々とでもやらせていただけないかなと願っています。

どうぞよろしくお願いします。

日本CCCのはまっている穴(私見)

17年間のCCCスタッフとしての経験から、現在の日本CCCの限界、というか、矛盾をまとめておきたい。

その理由は、日本CCCを批判するためではなく、日本CCCが長い間はまってきて抜けきれないでいる穴を明らかにし、それを克服して、いよいよムーブメントが日本を覆うためである。

はまっている穴を一言で言うなら、「コミットメントの分裂」によるムーブメント破壊。

まず、大学生。

信仰による個人伝道で救われ、フォローアップされ、弟子訓練に進む大学生たちは、そのプロセスの途中で地域教会への参加を指導される。地域教会の教育プログラムに参加し、各種行事への参加が深まってゆく。

一方、大学では、CCCの弟子訓練グループに参加し、サークル活動としてのCCCイベントの制作運営に携わり、毎週木曜夜は、CCC礼拝の運営に参加する。

一人の大学生が、CCCの教育プログラムやイベントと、地域教会の教育プログラムやイベントに参加し続けることによって起きてくる現象、混乱は以下のものである。

混乱1:活動だらけで忙しすぎ
混乱2:教会とCCCでは教えが異なる
混乱3:スケジュールのバッティング
混乱4:コミットメントの分裂

この結果、次のような結果が起きる。

結果1:燃え尽き
結果2:伝道・弟子訓練に集中できず、霊的倍加を見れない
結果3:大学生たちではなく、スタッフ中心の働き
結果4:卒業したらすべてチャラ

以上は大学生たちに見られる「コミットメントの分裂」によるムーブメント破壊であるが、これは、CCCスタッフたちにも同じようなポイントで深く浸透している問題である。

JCCCは、霊的な倍加によるムーブメント形成を目指しているとは言いつつも、その実、ムーブメントにはなっていけないしくみ、ないし、手順を自らの内にかかえてしまっているように思う。

JCCCが上記のような穴から抜け出して、本当のムーブメントを形成する道に入ってゆくには、JCCCが歴史的な転換をしなければならないと考える。

どのような転換か。

一言で言えば、偏狭な「教会観」から脱却し、御言葉と聖霊の導きによる新しい「教会」形成にだけ集中すること。

JCCCは、83年から再スタートしたとは言え、地域教会からのクレームが起きないよう気にしながらここまでやってきたように思う。言い換えると、地域教会のごきげんを伺いながらの働きであったように思う。

ところが近年、現代の地域教会のあり方そのものが聖書的であったかどうかが問われ始めており、同時に、使徒的教会形成が見直され全世界的なムーブメントになりつつある。

JCCCがあるべき姿は、端的に言えば、自ら伝道しフォローアップしている大学生たちがそのまま「教会」になることを励まし、既存教会につなげて自らの実をだめにしてしまうという従来のやり方をやめることである。

聖書の教える「教会」とは、・・・・であると信じる。
JCCCの働きは、本来、弟子育成・派遣という、いわゆるチャーチプランティングムーブメントそのものである。

故に、今後JCCCは、従来の地域教会を否定することなく、かつ、教会を生み出す働きとしての位置づけを明確に打ち出し、既存の地域教会からの理解と協力、期待を集めて、全国各地に大学生主体のミニチャーチ形成をすすめていくべきと確信する。

いまだに解せないこと

私は、昨年11月9日に事実上NCDと東京ディレクターの両方を解任された。そのあと、いまに至るまで約5ヶ月間、自分自身のディベロップメントにフォーカスをおいてすごしてきた。というより、そう強いられてきた。

(リーダーシップは解任ではないと主張しているが、私が解任も同然だと主張するだけのいくつかの根拠がある。それはまた別のところでまとめておこう。)

というのも、リーダーシップから見れば、「義孝がおかしい、義孝が疲れている、義孝の性格的な問題」という位置づけでの解任なので、私が時間をとって成長してくるのを待つみたいな感じだろうから。

確かに、グレッグからのコーチング、リーダーシップスタッフたちからのフィードバック、月二回のカウンセリングを通して、いままではっきりとらえてこなかった自分の悪いクセやその原因について知ることができ、今後に生かせる多くの収穫があった点で、この強制(矯正か?)的な安息年は悪いことばかりではない。

しかし、一方で、私にとって解せない事件の一つ一つにはいまだにクリアな解答をいただけず、あいまいなまま過ぎ去ろうとしている。いつもの悪いクセがJCCCに出ているような気がする。

私から言えば、これらの解せない事件こそ、私にストレスを与え私を追いつめた事柄であり、私のリーダーシップディベロップメントとは話が別である。

以下、いまだに納得のいく解答を得ていない諸々の事件をリストしておく。

1.パク・サンジュンさんの退職
パクさんはJCCCのみならずKCCCにまでいられなくなった。ここまで彼を追い込んだのは、JCCCリーダーシップ、特にNDの判断が大きいと思う。NDは、パクさんや私の言葉を信頼せず、Tスタッフの言葉を全面的に採用した。パクさんは、コミュニティ部門への移籍を同意していなかったにもかかわらず、Tスタッフはパクさんがみずから同意したとNDに報告、それを受けて私もリーダーシップもパクさんのコミュニティへの移籍を進めた。しかし、のちにパクさん本人からの聴取により、そういう事実はなかったことが判明。Tスタッフが人材難から無理に推し進めたコミュニケーションだったようだ。にもかかわらず、NDはいまだに事の真相を明らかにせずうやむやにしたままである。貴重なスタッフ家族を失った。

2.キャンパスミニストリー1300万円の赤字
過去にキャンパスミニストリーが賃貸した物件の費用、学生センターファンドから出た余剰金は、いずれも、当時の財務部長とNDの二人の判断によって、キャンパスミニストリーが受け取ったお金。それをいまになって「返せ」という乱暴なコミュニケーション。EAOの解釈と違ったらしい。5000円未満の領収書は提出する必要がない、と言ったのは財務部長。昨年になって、新しい財務部長から、「過去の領収書は全部出せ。」との命令。これも乱暴なコミュニケーション。これに関する明確な説明と謝罪がいまだになされていない。これもうやむやにされるのだろうか。

3.キャンパスミニストリーへ教材費200万円追加赤字
KGPの制作費用がキャンパスミニストリーアカウントから出されていた。アカウント管理者である私の承認なしに、当時の財務部長が判断。KGPはキャンパスミニストリーで主に使うし、制作担当者が義孝だからというのが、その理由。KGPは別名「四つの法則」。これはCCCの看板教材であり、キャンパスミニストリーだけで使うものではない。制作を誰が担当しようが、本来、CCC全体で使うものとして位置づけてあるはず。当時の財務部長の判断ミスだと思う。だが、一切のおとがめなし。かつ、経理修正なし。

4.高橋洋介&リディアの教会問題
これまたTスタッフがからむ問題。まず、海外スタッフであるTスタッフが日本でサポートレイズしたり、地域教会から給料をもらうことはポリシー上OKだったのか?高橋夫妻によると、Tスタッフは月30万円の給料をもらう約束で協力牧師になっていたという。JCCCリーダーシップとしての承認なし。NDだけが知っていって黙認していたようだ。Tスタッフと教会役員の間に問題が発生。洋介&リディアの目撃情報よりも、Tスタッフの言い分を信頼し、教会側がおかしいとして、教会への謝罪など一切なし。NDの姿勢に疑問。

5.不明なデル・コンピューター
ノックス、アンドリュー、ウェンコンの3人から、3日間にわたって、「デルのノートブックコンピューターを買いませんでしたか?いまどこにある?」と聞かれた。購入は2005年12月だそうだ。学生センターができる4ヶ月前。センターができるのに合わせて新しいコンピューターをそろえようとプランしていたので、そんな時期に新しいPCを、しかもノートタイプを購入するはずがない。もっとひどいのは、「義孝さんが個人的に買ったんでは?」という聞き方。ミニストリーアカウントを個人の必要のために利用することはシステム上無理なはず。私が買って隠しているとでも言いたかったのだろうか?もっと驚きは、そんなことを聞いてきた張本人であるウェンコンが、実はそのPCを使っていたということ。人に聞きながら、自分が持っていたとはどういうことなのか?いまだにクリアな説明がない。

6.学生センター裁判
発端は、エアコンと水回りの修理に冨士土地が誠実に対応してくれない、というカラミさんからの抗議。音や振動の問題は、感情的にエスカレートした結果ついでに付け加えられたトッピング。オーナーであるNDがひとこと管理会社とカラミさんに、「不毛な裁判はもうやめましょう。折り合いをつけて関係を白紙にしましょう」と呼びかければ済む問題。だが、NDはいまだに「管理会社に任せているから」の一点張り。NDの言い方には、「面倒くさくて関わり合いたくない」という無責任な雰囲気を感じる。迷惑なのは、センターを使うスタッフや学生たち。NDはオーナーとして真剣な取り組みが必要だと思う。裁判は2年目を向かえ、事案も2件に拡大している。

以上のことから、私自身の成長には私が責任をもつべきであるから、今後もあくまで自分のディベロップメントにフォーカスして時間をすごそうと思う。だが、JCCCという組織がみずからを顧みないまま、一人の中間管理職を処分するだけで、すべてをあいまいなままにしておくなら、神さまは到底JCCCを日本宣教の中心では用いて下さらないのではと危惧する。

NDからのわかりやすい説明がいただけたらなあと願う。

今後の進路決定のポイント

今後の進路決定のポイント

1.自分の賜物や得意分野に一点集中

2.家族に余裕のあるスケジュールが組めるあり方

3.同レベルで相談しあえる人といっしょに

4.組織運営や人事へは非関与

5.聖霊の促しに自由に従っていける立場

6.午前中はゆっくり神さまとの交わりに集中できるスケジュール

7.全国レベルでの大学開拓

8.新しい戦略や教材をためしていける働き方

端的にまとめると

十分な神さまとの交わり・聖霊の導きに従順・ほかの人のことは非関与・全国レベルで自由に巡回

日本CCCのあるべき姿(私案)

きょう、アンドリュー&エイミーから、香港CCCのコミュニティ部門がCCCから離れて独立した、と聞きました。理由は、香港CCCがいままでよりもっとキャンパスミニストリーにフォーカスするためだということでした。

率直に、「Great!」と思いました。的を射ていると感心しました。「いいなあ」とうらやましくなりました。

私が長年にわたって主張してきた「日本CCCのあるべき姿」もまさに、「キャンパスミニストリーへのフォーカス」「本業回帰」だからです。

私は、日本CCCの現状に危機感を持っています。
1.CCCがかかわっている大学数約15 (でも全国には1200大学短大あり)
2.サマーキャンプ参加学生人数約150人 (でも全国学生総数は300万人)
3.日本人キャンパススタッフ数約25人 (でも独身男性スタッフはそのうちたった5人)
4.キャンパスミニストリー用ファンド0円 (でもカバレッジファンドは数百万円)

このような状況にあって、日本CCCは、本業である「日本人大学生の弟子化」に集中するよりもむしろ、それには直接貢献しにくい「派生的な働き」(コミュニティやカバレッジ)に、人材、資金などの力を分散し続けています。

人材としては、それでなくても少ない日本人スタッフを、キャンパスミニストリーとコミュニティミニストリーの間で、ひっぱりあいしている状態です。

資金としては、カバレッジ(ばらまき型伝道)のためのファンドレイズが中心であったり、メインドナーの情報がNDレベルで封印されていることによって、キャンパスミニストリーとして自由にファンドレイズすることがむずかしい状況が続いています。

日本CCCそしてこの日本の現状は、端的に言って、大学生宣教だけでもやるべきことが山積みで、あと約1185大学に届いていかなければならないのに、派生的な働きに人材や資金を傾けている時ではないのではないか、日本宣教の歴史の中で一度は全大学短大に福音の旗をかかげることに総力を結集してみてもいいのではないかというのが、私の個人的な見解です。

日本全体に福音の影響を一日も早く起こしたいなら、まずは、1200大学短大300万人の大学生たちだけに一点集中して、持てるリソースのすべてを投入すべきだと思うのです。

私から見れば、日本CCCは本来のその使命からちょっとはずれたところでくすぶっているように見えて歯がゆいと感じています。

それではこうした現状で甘んじている原因はどこにあるのでしょうか?

大きな原因のひとつが、ND(日本CCC代表)の心であると思います。

1.大学生宣教への情熱と確信の欠如

現NDは、CCCのキャンパスミニストリーで救われ弟子化された人ではなく、かつスタッフになってからも現場大学でのミニストリー経験が実質3~4年と浅く、彼の日頃の言動からは、「日本人大学生の弟子化こそが日本宣教にとって最優先、急務である」というパッションを感じることがとてもむずかしいと感じています。

推測ですが、現NDにとって、大学生伝道は、伝道の働きの一部にすぎず、大学生宣教だけにフォーカスすることは単なる「極論」に感じるのかもしれません。

バブル期に、航空業界が本業の航空輸送からホテル業や不動産業にまで手を広げて大失敗したという経験があります。

手を広げると言うことは、少ない人材をさらにあちこちに散らしすべての部門が浅い働きになりかねません。それぞれが浅いままなのでいつまでたっても核心部分である本業は充実しません。ひいては、その組織の本来の使命がなくなってしまうという結果を招くこともあるでしょう。(多くのミッションスクールの現状がこれでしょう。)

新人スタッフトレーニングで、「ムーブメントによって全世界の霊的祝福を願うなら大学生の弟子化こそが最優先である」と教えているなら、いままさに、日本CCCは、本業回帰に大きく舵をとる必要があるのではないでしょうか。

2.弟子訓練の心、姿勢の欠如

さらに、現NDに「弟子訓練」「人材の育成」のために人と向き合い、関わっていくという姿勢が希薄な点を憂慮しています。本来、チームリーダーは、自分の周囲のスタッフたちの成長に何よりの関心と献身を払うべきだと思います。特に、CCCのような弟子訓練を標榜している団体においては、チームメンバーとは自分の弟子たちと見なすことができます。弟子訓練を心にしているかぎり、人の育成や成長に心と時間とお金を傾けるのは自然なことであり喜びだと思います。私は、現NDのもとで過去7年間いっしょに働いてきましたが、現NDが私の成長を願って、向き合う、関わる、指導する、愛する、共にすごす、ということをやってくれたという記憶がないということを、残念ながら否定することができません。

以上のことから、そろそろ、CCCの本来の使命、すなわり「日本、そして世界の大学生の弟子化」にいのちをかける体制に変わる必要があるのではないかと進言したいのです。

具体的には、NDの交替が必要なのではと進言したいと思います。

最後に、上記のような考えの根拠になっている御言葉を記します。

エペソ5:15~17
そういうわけですから、賢くない人のようにではなく、賢い人のように歩んでいるかどうか、よくよく注意し、機会を十分に生かして用いなさい。悪い時代だからです。ですから、愚かにならないで、主のみこころは何であるかを、よく悟りなさい。

(この文章は、閲覧のためではなく、個人の覚え書きとして記しました。現NDの人格を批判したり攻撃するものではなく、純粋に、職務上の適性に関して論じています。)

サークルコミュニティからG3コミュニティへ

今期(2007年10月~)の働き方についていろいろ話し合いました。ポイントは大きく言って以下の4つでした。

1.今期の強調点:自分のG3を始めよう!
2.相棒制度
3.インパクト集会の目的
4.スティント・外国人スタッフの役割

一つ一つ説明しましょう。

1.今期の強調点
「自分のG3を始めよう!」は、実は1952年からCCCがいつも目指してきたことすぎません。もっと言えば、イエスさまの命令です。ところが、私たちスタッフや学生リーダーたちは、新しいコンタクトがほしいので、ともすると、定期的な人集めコミュニティ(サークル)の運営に気をとられすぎる傾向があります。そしていざ新しく知り合った大学生と個人的にじっくり時間をすごしたくても、サークル運営が忙しく、もう心も体力もかなり消耗しているというケースを多く見てきました。その結果、サークルコミュニティはあっても弟子が育っていないという状況をみることになります。ですから、まずは、サークルコミュニティ運営と弟子養成は別物であるという明確な区別をもってください。「真に必要なコミュニティとは、学内サークルではなく、G3である」との認識を持ってほしいと願っています。コミュニティは学内サークルとしてではなく親密なG3として形成するように。

2.相棒制度
今期はさらに明確なスタッフペア(相棒制度)を作ってやっていった方がいいなあと感じています。相棒といっしょに町々村々(諸大学)を巡り歩くのです。この相棒スタッフと一緒に活動することこそ実はG3(二人なのでG2か)コミュニティと見なせないでしょうか。相棒スタッフの成長と結実のために互いに助け合います。相棒といっしょにハートチェックしてください。相棒といっしょにクルコムを学んでみて下さい。相棒といっしょに救霊のために祈り、アプローチしてください。相棒といっしょにランダムに出て行って下さい。相棒といっしょにミニ伝道会をやってみてください。相棒といっしょに人集め企画をやってみてください。そのうち新しい人が加えられある程度成長が見られたら、グループを2つに分けて下さい。倍加の始まりです。だれとだれが相棒になるか、いま組み合わせ案を作っています。だれとなってもいいように心の準備をしていてください。まずはスタッフG3で始めてみようではありませんか。

3.インパクト集会の目的
今期からインパクト集会の目的を、「G3の形成と運営を支援すること」としたいと思います。いままでは、「礼拝」という位置づけでしたが、よく考えてみると、礼拝なら地域教会がやっていることで、同じようなことをSIでもやる必要はありません。SIではSIらしくSIの目的に貢献する時間を作るべきだと思います。インパクト集会は、G3コミュニティとは別の週一回のシティワイドコミュニティとなります。G3コミュニティの成長を支援するモーメンタム(勢いづけ)として機能してほしいと願っています。

4.スティント・外国人スタッフたちの役割
スティントや外国人スタッフたちの強さは、何と言っても人集め。日本人は外人が大好き、異国文化に大変な興味を持っています。心がオープンです。一方、スティントや外国人スタッフたちの弱さは、日本語が不十分なため弟子養成まで至らないこと。(もちろん外国人ワーカーでも弟子化に成功している人がいますが、非常に少ないなあと思っています。)この現実を無視せず、しっかり踏まえて働いていきたいと思います。日本人スタッフと外国人ワーカーの役割分担を明確にしたほうがいいのではと感じています。これに関してみなさんにはどんなアイディアがありますか?外国人ワーカーたちには、とにかくあちこちの大学で人集めイベントをやってもらい、そこに日本人スタッフたちが参加してコンタクトを探すという手があるでしょう。あるいは、上記相棒制度の各ペアに1名の外国人ワーカーを混ぜ3人一組にして、諸大学を巡回してもらうという手もあるでしょう。どうしたらいいかな?

「生涯倍加してゆく弟子たちを日本、世界に満たそう!」

後期も、試行錯誤しながらではありますが、ただ主に聞きながら前進してゆこうではありませんか。

SI東京 ムーブメントガイドライン

SI東京チームとして、ムーブメントを形成してゆくにあたり、働き方の注意点を以下にまとめてみました。箇条書きでかつ思いついたものから羅列しただけですので、とりあえず版、のようなガイドラインです。

1.自分がいまやっている活動が、「生涯倍加する弟子たちの養成と派遣」というSIミッションステートメントとどうつながっているのかをいつも考えましょう。伝道ならなんでもいいというわけではないのです。

2.スタッフの人数はこれ以上増やせないことを前提としましょう。地方にもスタッフを派遣する必要があるので、東京だけにスタッフをキープし続けることはできないという現実があるのです。

3.それゆえ、スタッフが増えてこないと次の大学に手をつけられない、というような働き方はやめましょう。雨が降ったら降ったなりにやることを考えましょう。

4.大学を卒業したら伝道・弟子訓練も卒業してしまうような人は、サークル運営には熱心だったかもしれませんが、自分のスモールグループ形成にはビジョンを持てなかった可能性があります。

5.各大学の中にCCCサークルを形成していこうとするのではなく、東京に、日本に、世界に「弟子たちを満たしていこう」という意識を持つことが大切です。

6.すべてをサークルメンタリティで論じないように注意しましょう。サークルの運営維持そのものが弟子を育てる環境になると曲解しないようにしましょう。サークル運営に気をとられて、肝心の弟子養成まで気が回らないというケースが多々あります。

7.ノンクリスチャン大学生(クリスチャン大学生も)たちが、すでに所属している他のサークルやグループにそのまま属して、そこで彼らが彼ら自身のスモールグループを形成してゆくことをビジョンにできるよう支援することが大切です。CCCサークルという別組織を作り、そこに所属を鞍替えさせたり、あるいはCCCとほかのサークルの二足のわらじを履かせたりして、とにかくCCCというもう一つのグループに集めてしまうやり方は、彼らがそれまで持ってきた自分の自然な人間関係にインパクトを与えてゆくことの妨げになる可能性が大きいことを知りましょう。

8.弟子をはぐくむ環境は、3人ぐらいからなる、個人的で、親密な、スモールグループ「G3」でやりましょう。

9.How many students in your group?(あなたのグループには何人の学生がいますか?)ではなく、How many groups in your students?(あなたの学生たちからいくつのグループが拡がっていますか?)という視点を保つことが大切です。

10.G3は一週間に一回、次の三つに取り組んでみましょう。ハートチェック、クルコム、ランダムアウトリーチ。ランダム伝道は効果的ではないとして毛嫌いする人もいますが、ランダム伝道は、イエスさまにその模範があり、弟子たちの心に、失われた魂への情熱や信仰を育むのに、とても効果的な要素です。ノンクリスチャン大学生を集めてのG3なら、もちろんランダムはやらなくていいでしょう。

11.WIN-BUILD-SENDだけでなくSEND(MOBILIZE)-WIN-BUILDでクリスチャンホーム育ちをG3に誘ってムーブメントに参加してもらうことも考えましょう。

12.新規にG3メンバーを探すには、ランダム伝道だけでなく、SIチームとしてクリエイティブなしかけをセットすることも大切でしょう。東京の大学生全体に魅力的な「網をおろす」のです。

13.「網をおろす」具体的な例として私たちがいままでやってきたのは、4月のクラスサーベイ&ランチ、6月のディスカバーフレンズ、11月のクリスマスキャンペーンなどです。これ以外にも、ゴスペルクワイア、テニスやサッカーなどのスポーツイベント、英会話や韓国語講座、ボランティア、国際交流、海外ホームステイ、アウトドア、バイク、コンピューターゲーム、などさまざまな種類の網をおろすことができるでしょう。

14.ただし、これらの「網」は、あくまでも新しくG3に参加してくれそうな人を探すことが目的であり、これらの活動をサークル化し維持運営していこうとすると、上記6や7に指摘した問題が出てくることを知るべきでしょう。イベントはあくまでもMOMENTUMとして一時的に提供するものであり、サークル化しないように気をつける必要があるでしょう。

15.東京という都市そのものを、一つの大学と見なしましょう。

16.SI東京チームのムーブメントモデルは、ルカ8:1。

SI47に向かってのプロセス

最近の新聞紙面にあった言葉。

少子化、人口大都市圏集中加速、地方私大淘汰。

この時代の変化を見誤らずに、SIが戦略的に前進してゆく必要があるなあと思わされています。

そういう中で、CM2007が終わり、いよいよ、世界6000未伝道大学へはいってゆく準備が整いました。6000大学のうち、日本国内の未伝道優先大学は120。(SI優先大学リストを参照のこと。)SI47は当面この120大学から「生涯、倍加してゆくキリストの弟子たちを、日本、そして世界に」派遣することを目指します。

でも、ただ、全国47都道府県の国立大学(場合によってはその県の有力私立大学)のすべてにSIワーカーを配置したい、と繰り返し叫んでいるだけなら、絵に描いたもち。

以下に、ぼくが現時点で心にもっているおおまかなプロセスを記しておこうと思います。みなさんもいっしょに日本地図を心にもって祈り、考え、参加していってほしいと願います。

2020年までSI47プロセス(工程表)

1.祈り
  祈りの3本柱
    1.日本の各界にSIの弟子たちが進出配置されてゆくように。
    2.47都道府県すべてにSIワーカーが配属されるように。
    3.日本全体で計200名のフルタイムやスティントが配置されるように。
  祈りの養子縁組
    重荷のある都道府県を養子縁組して祈ろう。

2.4大都市の強化(47の4)
  東京、横浜、大阪、名古屋

3.中堅7都市の開拓&強化(47の7)
  京都、福岡、札幌、仙台、広島、神戸、金沢

4.残り38県への進出

今年は思いもかけず、広島、京都、神戸にて韓国CCC学生チームがフルタイムで大学伝道に関わることができました。いままでのニューライフとはまったく異なる働きとして実施しました。韓国の大学生たちが日本の大学にフルタイムでかかわると、やっぱりすごくいい結果をもたらしそう、という印象を受けました。来年は、札幌、金沢あたりにも海外チームがきて、フルタイムで日本の大学生と時間をすごしてくれたらなあと期待しています。同時に、日本人大学生が、これら都市への「国内スティント」として派遣されていくようになったらさらにすごいなあと期待しています。

SI47は、義孝のプランではありません。神さまが、SIリーダーである義孝のこころに与えてくださったピクチャアです。みなさんとともにさらに祈りと議論を深めながら共に設計図を作って行けたらと願っています。

どうぞ遠慮なき前向きな意見をよろしくお願いします。

G3の始め方(SEND-WIN-BUILD?)

前回はG3のもとになっている御言葉(ルカ8:1)を紹介しました。そして、わたしの学生時代の体験を分かち合い、G3のおおまかなピクチャーを見てもらいました。

すると、何人かのスタッフたちから同じ質問を受けました。

「G3を始めるために最初のメンバーをどうやって得たらいいのか?最初のメンバーが与えられるまで、ひたすら伝道しなくちゃならないわけで、現実にはG3をはじめるまでがむずかしいのでは?」

Student Impact(CCC)では、長い間、WIN-BUILD-SENDという流れ、ポイントを教えてきました。その中で、SENDとは、どういう意味をもっている言葉なのでしょうか?

実は、国際CCC総裁のスティーブ・ダグラスさんは、SENDに2つの意味を持たせています。ひとつは、文字通り、WIN-BUILDされた弟子たちを遣わすこと。そしてもう一つが、「MOBILIZE」(動員)という意味です。MOBILIZEとはすなわち、すでにクリスチャンである人をムーブメントに参加させるということです。

わたしは、G3をスタートさせるときは、

WIN-BUILD-SEND の流れで考えるのも悪くはないが、

SEND(MOBILIZE)-WIN-BUILD で考えるほうがわかりやすいかなと感じています。

自分のG3をスタートさせるために、まずはノンクリスチャンにとにかく伝道してWINしなくちゃ、と正攻法で考えるもよし。けれども、身近にいるすでにクリスチャンでありながら定期的な弟子訓練環境を与えられていない兄弟姉妹に声をかけいっしょに時間をすごそうと誘ってみる(MOBILIZE、動員)のもいいのではないでしょうか。

自分が通っている教会や、毎週のインパクト礼拝などにそのような大学生がいるかもしれません。(教会だけで育ってきたクリスチャン大学生に声をかけるときは、教会リーダーシップの承認を得てから、声をかけてね。)まずはそのような人がいないかどうか探してみたらいいと思います。

長い間放ったらかしになっていた兄弟姉妹がリバイブして、ともにWINしてゆくことになるなら、どんなにエキサイティングなことでしょう。

わたしが学生時代にともにすごした6人の弟子たちのうち3人は、クリスチャンホーム育ちでしたが、救いの確信のなかった大学生たちでした。G3で、みんな覚醒し、結局、WINしてゆく働き人たちになってゆきました。

また、東京に限らず、大阪や名古屋でも、現学生リーダーの多くはクリスチャンホーム出身者であることが多いという実態があります。神さまがそのように導いていらっしゃるのでしょう。

最後にもう一つ。なかなかG3メンバーが与えられず、困難を感じているスタッフや学生リーダーは、次の2つを試してみたらいかがでしょう。

1.G3を順調にスタートさせているスタッフさんや学生リーダーのG3にいっしょに参加させてもらう。

いつもひとりぼっちで伝道に出て行きG3メンバーを探すのもいいのですが、孤独は結局長続きしないでしょう。それよりも、すでにあるG3にいっしょに入れてもらってしばらくそこで伝道活動をし、のちのちグループを株分けしてもらうというものです。

2.G3がまだないスタッフどうしでペアになり、「G2」からスタートしてみる。

ひとりぼっちでの活動は、二人ペアにして弟子たちを派遣したイエスさまのモデルに反します。G3のない者同士でペアになり、WINでもFINDでもいいですから、二人でとにかく3人目のゲットを目指します。

東京のあちこちにさまざまなG3が無数に点在して、生涯倍加し続けるキリストの弟子たちが静かにでも着実に増え拡がってゆくのを期待しています。

次回は、G3の時間に使う教材やツールについて考えてみたいと思います。

G3に取り組もう!

「イエスは、神の国を説き、その福音を宣べ伝えながら、町や村を次から次に旅をしておられた。十二弟子もお供をした。」(ルカ8:1)

早大新入生で「四つの法則」を聞き、2年生でイエスさまを心から受け入れ、3年生で霊的呼吸による聖霊の満たしを知りました。そのころからわたしの伝道生活(個人伝道と弟子訓練)がスタートしました。

わたしの頭にいつもこびりついて離れない理想の風景が、上にかかげたイエスさまの姿でした。わたしの伝道生活の絶対的なモデルであり、いまも変わらないエキサイティングな動機付けです。

わたしは、書かれている通り、この聖書の言葉に限りなく近い歩みをしたいと思いました。大学における初期の個人伝道と通っていた教会の中から、一橋大学のT君、学芸大学のO君、早稲田のK君、高校生のA君が、定期的に時間をすごせる兄弟たちとして与えられました。

わたしは自分が早大生ではありましたが、この4人と共に、早大だけでなく、一橋、学芸、上智、あるいは、大阪や東北にまで足を運んで伝道しました。5人はいつもいっしょに、自分たちの「町や村」である、さまざまな大学や町に出没して、時間を過ごしました。自分の大学を超えて、東京、そして日本を見つめて働いていました。

これによって、当時はまだCCCスタッフが行っていなかった学芸大学にCCCの働きが始まるきっかけにもなりました。(現在、学芸大学はCCCスタッフの輩出ナンバーワン校です。)

また、この4人がわたしと同じように、自分の周りにいろいろな大学生や高校生の弟子たちを持つようになり、毎週日曜の駅前路傍伝道には20名ほどの学生たちが集結するようになっていました。楽しかったあ~。

4人のうち二人はCCCスタッフに、もう一人はPurpose Driven Ministryのリーダー、もう一人は公務員になりました。

わたしのグループでは、週に一回集まって、聖書の学び、正直な分かち合い、祈り、そしてランダム伝道をやっていました。メンバーがあちこちの大学や高校からの寄せ集めでしたから、一つの大学キャンパスにとらわれず、東京都内のあちこちのキャンパスを、自分たちの「宣教地」として利用しました。知らない大学まで行って知らない大学生に声をかけて福音を分かち合うことのなんというスリル。

わたしたち5人は、まさに「神の国を説き、その福音を宣べ伝えながら、町や村を次から次に旅をして」いたのでした。

これこそStudent Impactにかかわるすべての兄弟姉妹に目指していただきたいG3(スモールグループ活動)の具体例です。

身近にいる兄弟姉妹と3人ぐらいの小さなグループを作り、毎週定期的に会って見ようではありませんか。会った時には、正直な心の分かち合い、聖書の学び、とりなしの祈りとランダム伝道をしてみてください。場所は、3人にとって一番よいところを選びましょう。ノンクリスチャンがうようよしているどこかの大学がいいでしょう。夏休みなどには、3人で地方に遊びに行って近くの大学に出没してもいいでしょう。

G3を試してみて下さい。

「生涯、倍加してゆく弟子たちを、日本へ、世界へ」

CM2007で学んだこと

CM2007が終わりました。
127カ国から16000名の大学生とスタッフたちが集いました。
世界の未伝道6000大学にイエス・キリストの御名が入っていく準備が完了しました。

印象的だったこと

1.「日本を変えたい」と言っていた日本人大学生が何人もいたこと。

2.Pray, Go, Give という宣教のコツ。Prayは伝道の門戸を開き、Goは自らがPrayの応えとして一歩踏み出して伝道すること、Giveは自分の時間、才能、労力、賜物をささげること。

3.世界が壊れていること、世界の痛みを感じ取ること。

4.イエス・キリストだけがすべての問題の唯一の解決であること。百問一答の大切さを再認識。

5.考えすぎずにただイエス・キリストだけを叫び続けるべきこと。

6.イエス・キリストとの個人的な親しい交わりこそ人生の目的であること。宣教の実はその結果にしかすぎない。

7.G3こそ、これからのカギとなること。G3=3人で、3つのこと(ハートチェック、神の言葉に聞く、宣教的祈りによる伝道)に取り組むスモールグループ。4~5人に増えたらグループを分ける。

8.「日本が大好きです。」と言う韓国人大学生がすごく多かったこと。歴史的に、好かれる立場にない日本人。どう応答したらいいのか、とまどった。

心に刻むべきことの多かった1週間となりました。

ハートビルダーとキャタリティック

きのうの日曜日、秋葉原で、福田充男さんに会ってきました。
福田さんは、大阪を中心に、ハウスチャーチ、セルチャーチのネットワーキングをすすめている働き人です。

私たちのハートビルダーで使用しているアメリカのLTG(Life Trasformation Group)パンフの日本語翻訳者でもあります。

いろいろ興味深い話がありましたので分かち合いたいと思います。

まず、ハートビルダーは、弟子訓練グループとは別の機能として見ているスタッフさんが多いと思いますが、福田さんの話を聞いていると、ハートビルダーそのものが霊的倍加のスモールグループの原型そのものではないかと感じました。

なぜなら、本来のハートビルダーには、互いの心を開き合うハートチェック、互いの人生に責任を負い合うアカウンタビリティ、救霊のための祈りとアクション、互いに学び合う御言葉の交わりなどの要素がはいっており、よく考えると、これはCCCの提唱している弟子訓練グループそのものではないかでしょうか。

福田さんが支援しているLTGは、大阪だけですでに30グループに拡大しています。福田さんは、LTGを「教会」と呼んでおり、中国などの働きはまさにこれが「生物兵器的に」拡がっているそうです。

福田さんが支援しているLTGは、3名で行います。4名になったら、2つに分けて倍加させます。決して3名以上にしないのがコツだそうです。また、LTGはそれだけで「教会」なので、日曜に既存の教会に参加することはしないそうです。既存の教会に参加することで、LTGは参加者のコミットメントが分裂し、結局は霊的な倍加を失うそうです。古い皮袋に新しいぶどう酒をいれて、どちらもだめになるたとえと同じだそうです。

LTGはときどきほかのLTGといっしょに礼拝をもったり、キャンプをやったりして、互いの成長を助け合ったり、ノンクリスチャン参加者との親しさを深めているそうです。そう、LTGはかならずしも、クリスチャンだけで集まってやるものではなく、関心のあるノンクリスチャンをノンクリスチャンのまま弟子化の中に入れていくプロセスでもあるそうです。そして、LTGは、教会堂をもったりすることはせず、あくまで個人、家、キャンパスベースの草の根運動(ムーブメント)をキープし続けるそうです。

LTGでは、洗礼や聖餐まで自分たちの家でやってしまうそうです。女子高生のLTGでは、救われたばかりの友達に自分の家のバスタブで洗礼を授けていました。伝統的な教会の教育の中で育ってきたわたしには、驚きであり、パラダイムシフトでした。でも、よく考えてみると、伝統的な教会の教えやしきたりがイコール聖書的であるとも言えないなあと思います。たとえば、中国では神学校に行ったことのない、按手を受けたことのない人々が、教会リーダーであることは日常的です。日本では按手のない人が教会リーダーに立つことはほぼ認められません。中国の教会リーダーは聖書的でないのでしょうか?

福田さんは、CCCのスモールグループが、神さまが聖書でおっしゃっている「教会」そのものだと見てくれています。でも、CCCスタッフたちは既存教会にも参加し、新しく出会った学生もしばらくすると既存教会に連れて行くというパターンにはまっており、せっかく生まれつつあるハートビルダーという新しい「教会」が、繰り返しだめになっている、つまり、ムーブメントにまで成長できていないと分析してくれています。確かに、CCCが落ち込んでいるジレンマを言い当てているなあと感心させられました。

それでみなさんにぜひチャレンジしてもらいたいことがあります。

まず、スタッフどうしでやっているハートビルダーを、実は、弟子訓練グループだったのだと、見方を変えて運営し直してほしいのです。スタッフになったからといって、あなた自身の弟子化のプロセスが終わったわけではありません。スタッフになっても、主の弟子として成長してゆく環境が必要です。ハートビルダーは実はその環境そのものとしてアップグレードしていいものなのです。

次に、今与えられている学生たちとハートビルダーを展開するように心がけてみてください。ハートチェックとアカウンタビリティにはLTGパンフを用い、バイブルスタディと祈り、伝道にはCCC教材を用いるという具合です。その際、3名以上にしないのがコツだそうです。日本人は大きなグループでは分かち合いにくくなる傾向が大きいのだそうです。そして、ひいては、学生が学生とハートビルダーをやっていくようになったら、倍加の始まりです。

さらに欲を言えば、既存教会につなげる、という思考パターンからの脱却に努力を傾けてみてほしいのです。あなたの運営するハートビルダーそのものが教会になればいいということです。その教会には、会堂も式次第も献金も、おおじかけの賛美集会も、有名なメッセンジャーもいりません。ただ、「めぐみとまこと」の流れている主を中心とした交わりの時間があればいいのです。そして、ときどき、すべてのハートビルダーが集まって互いに励まし合う、学び合う時間をもちましょう。インパクト礼拝はまさにそのような場です。

最後に、ハートビルダーとキャタリティックの関係を書いておきましょう。

上記のようなスモールグループ活動をStudent Impactの基本に据えるなら、スタッフのみなさんはどこの大学ですごそうと自由となります。あちこちの大学に出向くことが得意なスタッフさんは、複数の大学で、複数のハートビルダーを展開することになるでしょう。一方、ひとつの大学だけに集中して働きたいというスタッフさんは、その大学の中でハートビルダーを展開することができるでしょう。つまり、どこの大学とか、いくつの大学に行かなければならないとかのすべての枠は、このハートビルダームーブメントには、もはや意味のないものとなるのです。

ひとりひとりのスタッフさんが自分の「教会」を育てていくことに専念するなら、この草の根の運動(ムーブメント)は目立たないが着実に日本全土に拡まって、失われた人々を、ほんとうのいのちの中に組み入れていくことになるのではないでしょうか?

ハートビルダーを大切に。

私たちの働きのモデル G3 スティーブ・ダグラスさんから

Movements, Everywhere!

数ヶ月前に霊的ムーブメントを建て上げる体験を分かち合ってもらえるようお願いしたところ、かなり多くの返事を受け取りました。ありがとうございます。神様がなさっていることを読んでとても勇気づけられています。そのうちのいくつかを分かち合いましょう。

For five years, our San Francisco Bay Campus Metro Team has wrestled with incredibly challenging demographics. California has the largest student population in the United States, and most of these transient, economically challenged and very busy students go to community colleges. Their schedules and lack of time have been two major barriers to planting and sustaining movements. After repeated failures to launch new movements, the Metro Team asked something simple and profound. “What is the smallest group of people that can still have the dynamics of discipleship and growth?” They answered, “Three.”

5年にわたって、私たちサンフランシスコベイエリアのメトロキャンパスチームは多大な人口というチャレンジに直面し、格闘してきました。カリフォルニアはアメリカで最も多くの学生がいる地域です。そのほとんどがコミュニティカレッジに通う学生たちです。彼らは短期滞在で経済的にかなり苦しく、また非常に忙しい生活を送っています。その過密スケジュールと空き時間のなさ、この二つがムーブメント開始と成長に対する大きな妨げとなっていました。新しくムーブメントを立ち上げる試みに何度か失敗した後、メトロチームは単純な、しかし奥深い問いかけをしてみました:「グループが弟子訓練と成長のためのダイナミクス(勢い)を持ち続けるための最低人数は、何人だろうか?」答えは「3人」。

The resulting Groups of Three strategy (called a G3) is about groups of at least three people, meeting about three things: Giving, Growing and Praying. A G3 meets once a week for about an hour to follow a simple format that fits on a one-fourth sheet of paper. The members ask, “Who has God put in your life to give away the gospel to?” and “What is God teaching you?” The weekly hour is the culmination of what is already happening spiritually in their lives. Then they pray together for the people they’ve shared about and for continued growth in the things that God is teaching them.

その結果G3と呼ばれる三つの戦略グループが生まれました。これは最低3人が集まって三つのことを行う集まりです。与えること、成長すること、そして祈りの三つです。G3グループは週に一回、一時間ほど集まり、一枚の紙の4分の1程度にまとめられた簡単なフォーマットに従って進めます。メンバーは「神は福音を分かち合うために、誰をあなたの生活の中に置いておられるか?」「神はあなたに何を教えておられるか?」という二つの質問に答えます。この週一回の一時間はすでに彼らの生活の中で霊的に行われている出来事は、週一度のこの一時間で最高潮に達するのです。そして福音を伝えたい人のために、また神が教えておられる事において引き続き成長するために、お互いに祈ります。

G3 groups tend to grow quickly and relationally. By the time they reach six people, with some coaching, the group “pops.” Hopefully they form three groups of two, and each group then trusts God to provide a third person. It’s just one hour a week, but the students feel part of something bigger than themselves.

G3グループは急速に、関係を持ちながら成長します。メンバーが6人になる頃までには、コーチを受けながらそのグループははじけます。 2人ずつ3つのグループを形成し、それぞれがもう一人を与えて下さるよう神に期待するのです。毎週たったの一時間ですが、学生たちはグループの大きさを超えた大きなものの一部に属しているという気持ちになることができるのです。

At San Jose State, a G3 has strongly influenced the radio and film department. One student, Oswaldo, recently had the opportunity to share about Christ in front of his class. This one group quickly planted about eight more G3s in the department. Conservatively, there are G3s on at least 20 campuses in the Bay Area.

サンノゼ州立大学では、あるG3グループがラジオ・映画学部に強い影響を及ぼしています。オズワルドという学生は、最近クラスの前でキリストを伝える機会を得ました。この一つのグループは急速に8つのG3を学部内に発足させたのです。控えめに言っても、サンフランシスコエリアでは最低20のキャンパスにG3が存在しています。

Clearly, the G3 strategy is multiplying. It is simple, intrinsically motivational and relational. When people begin to act on the question “Who has God put in my life to give away the gospel to?,” it is remarkable what can happen. Two of our staff members from the College of Charleston, in South Carolina, were doing spiritual interest surveys at Trident Tech Palmer Campus. A student named Hunter walked up and said, “Hey, y’all, I just became a Christian a few months ago and I’m really excited about Jesus. Who are you?”

G3戦略は明らかに倍加を遂げています。シンプルで、動機を与えやすく、関係中心です。「神は福音を分かち合うために、誰をあなたの生活の中に置いておられるか?」という質問に取り組み始める時、目を見張るような結果が起こりうるのです。南カルフォルニアにあるチャールストン大学から二人のスタッフがトライデント技術大パーマー校を訪れ、霊的意識調査を行っていた時のことです。ハンターという学生がやって来てこう話しかけました「こんちは、自分は最近クリスチャンになったばかりで、イエスのことを考えると嬉しくてたまらないんです。みなさんはどちらの方ですか?」

They explained a little bit about Campus Crusade for Christ and asked Hunter to fill out a survey. A few days later one of the staff members gave Hunter a call. As he stepped inside Hunter’s house, Hunter began telling him, “Well, I took some classmates down to the beach today to go surfing. And while we were there hanging out, I told them all about Jesus.” He went on to explain to the staff member the most amazing story of how God has changed his life from one of endless parties, alcohol and relationships to one of absolute obedience and love for the Jesus who saved him.

二人は簡単にキャンパス・クルセード・フォー・クライストについて説明し、アンケートに答えてくれるようお願いしました。数日後にこのスタッフがハンターに電話し、彼の家を訪れました。ハンターは彼が家に入るなり話を始めたのです。「今日クラスの友達と一緒にサーフィン行ったんです。それでビーチにいる間、彼らにイエスのことを全部話しちゃいましたよ。」それからハンターは神がどのように彼の人生を造り変えられたのかをスタッフに伝えました。パーティーとアルコールと女性関係だらけの生活から彼を救い出して下さったイエス様への完全な服従と愛の生活へと変えて下さった、最も驚くべき話を聞かされたのです。

Then, in the most humble way possible, almost as if he didn’t understand why it would be a big deal, Hunter explained that since he had become a Christian, he had led 25 of his friends to the Lord! In just three or four months!

それから、何とハンターはこれまでにない謙遜な態度で、まるで何事でもないかのように、自分がクリスチャンになって以来、今までに25人の友人を主に導いたと話してくれました。わずか3-4ヶ月の間に!

The weekend before, Hunter

海外からの人材を受け入れる新プロセス

各地区SIチームリーダー、ならびに、スタッフのみなさまへ。

新入生リクルートが祝福されているようです。
東京では、あちこちの大学で、50人集まったなどのレポートがきています。
フォローアップがたいへんだなあといまからびびっています。
でも今年は、JCCC始まって以来、最大数のコンタクトが与えられるように祈っています。
秋に、スタッフ&スティントのみなさんが、自分の新しい弟子たちをしっかり持っている姿をみたいです。

さて、新歓が終わると、5月末から、海外からのチームや新スティントさんたちの受け入れが始まります。海外からの人材(短期宣教チーム、スティント、ICS)を受け入れるにあたり、みなさんに知っておいて欲しいことがあります。

まず、派遣国が日本の特定場所を指定してくるやり方は、ともすると、日本側の権威とプラン、状況を無視した働きになりかねません。ですから、今後は以下のようなプロセスを通ることによって、Student Impactのプランとスケジュールに基づく派遣になるように、関係国に話しています。

これからのプロセスは、

<派遣国→キャムさん→SIチームリーダー会→キャムさん→相手国→派遣>

このプロセスを大切に通ってもらいたいと思っています。ですから、みなさんも、個人的に得た海外からの派遣情報を、キャムさんを通さずどんどん話を進めていくようなことがないようにお願いします。

SIチームリーダー会は、SI47プラン、各チーム状況、チームスケジュールなどをよく吟味した上で、どこに人材を送ってもらうかを決定していこうと思います。場合によっては、派遣国が行きたい場所とは違ってくる可能性もあるということです。

まずは、みなさんが上のルールをよくわきまえて、海外とのパートナーシップを育てていって欲しいと思います。

CM2007 3つのキーナンバー

CM2007(Campus Mission)に行こう!

国際CCCの企画で、来る6月30日~7月6日、韓国・釜山に、世界中から2万人の大学生たちが大集合します。人種、民族、言語の違いを超えて、若い主の民が一同に会し、唯一まことの主なる神を大礼拝します。メインスピーカーとして、Purpose Driven Life「人生を導く5つの目的」著者のリック・ウォレンを招き、2万人の大学生たちに語られる主のおこころにただ耳を傾けます。主は何を語られるのでしょう?人生にまたとない大チャンス。どんな犠牲を払ってでも、この機会を逃すべきではないでしょう。

私たちStudent Impact(日本CCC大学生宣教部門の新名称)は、次の3つのキーナンバーを胸に、CM2007の準備をしています。

<6000>
CM2007というイベントそのものは目的ではありません。真の目的は、まだ宣教の働きがなされていない世界6000の未伝道大学に、いよいよ伝道と弟子化のムーブメントが開始されてゆくことのきっかけになることです。ターゲットはあくまでも世界の6000大学です。CM2007は時の声、ラッパの音
を鳴らすことが役割です。6000のうち1200がこの日本にあります。主の働きが世界のあちこちの大学でスタートしてゆくように今からお祈りください。

<200>
毎年Student Impact主催のサマーカンファレンスには全国から200名の大学生たちが集います。今年はこの200名の全員が、韓国に渡ってCM2007に参加することを願っています。世界の大学生との合同礼拝、国際交流を通して、この200名がギデオンの勇士たちとなって帰国し、この国と世界の人々に
インパクトを与えてゆくよう願っています。開催日程の7月第一週は、日本の大学では前期試験の直前です。このむずかしさを信仰によって乗り越える体験を、200名の大学生たちに期待しています。

<50000>
日本から参加するには一人5万円の費用がかかる見込みです。一方、貧しいアフリカから参加する学生たちは、一人15万円もかかってしまうそうです。主の民の少ない、霊的に貧弱な日本ですが、200名の一人一人が、自分の経費だけでなく、アフリカの兄弟姉妹たちの肩を担おうではないかという声が上が
っています。自分の費用以外にアフリカ人大学生支援金50000円をもって韓国に渡ろうと信仰のチャレンジに挑んでいます。

CM2007は、そこに至るまでの期間も、主を体験する絶好の機会となっています。いま、全国のスタッフと学生たちがCM2007に照準を合わせています。人生にまたとない大チャンス。どんな犠牲を払ってでも、この機会を逃すべきではないでしょう。みなさんもぜひ、ご一緒に参加しませんか?そして、StudentImpactのスタッフや学生たちのため、また、アフリカの学生たちのためにあなたの大切な資金と祈りを霊的に投資してみませんか?

この国、日本と、世界の人々に仕える日本人大学生たちを夢見て。

2009年9月16日水曜日

大学生も卒業生も両方

StudentImpactが目指す理想を、以下の質問に答える形で書き連ねてみました。

* StudentImpactの中にあるGraduatesみたいな集まりの将来像は?
 スタッフが中心になって卒業生たちを組織化するようなことはしなくてもいいと思っています。卒業生たちが自発的に集まりたいならそれでいい。メインはあくまでも無数に点在するスモールグループ活動であってほしい。2~3人からなるスモールグループでの個人伝道・弟子訓練を継続してほしいと願っています。大学生であれ会社人であれ主婦であれ、気に入った場所で個人的に少数で集まる働きならだれにも文句は言われないでしょう。何よりも聖書的なやり方なんですから。

*卒業生たちには、後輩たちのムーブメントをサポートするチームとなってほしい?
 スモールグループ活動をしている卒業生たちが、同じようにスモールグループ活動をしている現役学生たちと互いに学びあう時間や場を共有することは、とてもエキサイティングなサポート関係ではないかと思っています。サポートとは経済的なことばかりではないのです。

*卒業生自身がムーブメントを展開するかはあまり気にしない=卒業生自身が、セルグループ活動しているかどうかは、関係がないという意味か?・・・
 いいえ。卒業生たちは、学生時代に培ったスモールグループ活動をそのまま継続していってほしいです。自分の個人ムーブメントをたんたんと展開し続けることこそイエスさまの戦略であり、サタンが最も恐れるスタイルでしょう。

*ビーツあるいはインパクトのようなウィークリーミーティングの将来像は、学生・社会人関係なくセルリーダーたちが集まって励ましあったり、知恵を出し合う場になってほしいのでしょうか?
 理想としているのは、スモールグループリーダーたちが集まって励まし合ったり学び合ったりする場は、ウィークリーミーティングのような場とは別に持った方がいいと感じています。月に一回とかで。ウィークリーミーティングのような場はスモールグループのリーダーだけでなく全StudentImpactメンバーが集まってくるお祭りみたいになってほしい。関心のあるノンクリスチャンも参加できるようなものがいい。いまのビーツ(インパクト集会)はこの区別があいまいなので勢いがよくない。

*学生たちを大学4年間だけで育てるのではなく、自分が個人的に関わっている学生たちが卒業後も、伝道・弟子訓練を続けるのを(積極的に)サポートする(弟子訓練し続ける)のか?
 卒業すると学生時代とは自由になる時間の割合が極度に限られるでしょう。会っていける頻度はかなり落ちると思いますが、時間を保ち続けることは必要ではないでしょうか。あるスタッフさんのスモールグループには、現役大学生だけでなく卒業生もいっしょに参加している、とか、ある卒業生のスモールグループには、現役大学生もはいっている、みたいな光景になってもいいのではないでしょうか?これこそキャンパスとコミュニティのブリッジの基本的な姿だと思います。

*学生たちが持っている自然な後輩たちとの関係が続けられるように(積極的に)サポートするということでしょうか?
 そうです。そうなれば、なんでもかんでもスタッフがやらなければならないという問題が少しは軽減するでしょうし、学生や卒業生たちが担うスモールグループムーブメントの姿に近づくでしょう。

*ウィークリーミーティングは、もっとセルリーダーたちが成長できるものににシフトしていき、だれもが来られるような礼拝・集まりは、セルグループ単位で行うようにしていくので、(たまには、合同の伝道イベントするのもよいけれど)リーダーたちにフォーカスする集まりになるため、この集まりは、コミットしたスタッフとリーダーたちがリードする必要がある。ということになるのでしょうか?・・・
 これは上に書いたとおり。ウィークリーミーティングは、スモールグループリーダーだけじゃなく、すべてのスモールグループ構成メンバーとそれにつながるノンクリスチャンたちが集まるものになったらいいと思います。これはできればスタッフ以外の人たちがリードしていくようになったらいい。でも、これとは別にリーダーだけ集まって学び合う時間では、スタッフが中心に導くのがいいと思います。ただし、活動のメインはあくまでもスモールグループであって、ウィークリーミーティングに連れてくることが目的になってほしくない。ウィークリーミーティングはスモールグループ活動の定期的なモーメンタム(勢いづけ)として機能したらいいだけです。

*「生涯倍加する弟子たちを、日本に世界に満たそう」というビジョンのもとで 今いる学生、これから関わる学生、そして卒業する(した)学生たちにSIスタッフは、どのように関わっていく方向性をもつのか、もっと具体的に知っていきたいです?
 野球で言うなら、スタッフはベンチにいるコーチ陣のようなものだと思います。コーチは試合でフィールドに立つことはしません。同じように、スタッフは、スモールグループによる霊的倍加活動を展開していけるように大学生や卒業生たちをしっかりコーチし送り出しているような役割になっていったらいいなあと思っています。(ただし、野球と違う点は、スタッフみずからもスモールグループによる霊的倍加ムーブメントをもっていないと学生、卒業生たちを指導できないという点です。)

以上をまとめると、Movementを建て上げるのに必要な3要素を考えているということなんです。
1.Multiplication:スモールグループによる霊的倍加活動
2.Momentum:楽しいウィークリーミーティング
3.Management:月一回程度のリーダーズフォーラム
この3要素で大学生も卒業生も区別なく支援し、この東京中にスモールグループによる霊的倍加活動が無数に点在しているのを見たいなあと思っています。

「CCCキャンパスミニストリー」から「StudentImpact」へ

愛するCCC大学生のみなさま

先月、主要都市CCCのスタッフリーダーたちが集まって、CCC全国キャンパスミニストリーの計画作りをやりました。そして、マタイ28:18~20,Ⅱテモテ2:2に基づき、全国キャンパスミニストリーのスローガンを以下のように決定しました。

「生涯倍加してゆく弟子たちを、日本へ世界へ満たそう!」

さらに、上記方針をもとに、全国キャンパスミニストリーの新しいチーム名をつけることになりました。そして神さまが私たちに与えて下さったその新しい名前は、

「StudentImpact」。

これまで使用してきた「キャンパスクルセード」とか「CCC」、「キャンパスミニストリー」、「キャンパスムーブメント」などという名前も悪くはないのですが、これらはみな、あくまでCCC内部の呼称にすぎませんでした。

日本の大学生たちが、日本と世界の人々に奉仕することで世界にインパクトを与えようという私たちCCCのアイデンティティを、CCC内部だけでなく、ノンクリスチャン大学生レベルからも自然にキャッチしやすい名前を使用してゆくことが今後の働きにどうしても不可欠であると判断していました。

オーストラリアのCCCは「StudentLife」と呼ばれています。これと同じ発想です。StudentImpactは、だいぶ祈って先週突然神さまから与えられた名前です。

今後私たち東京チームは、

「StudentImpact東京チーム」

という名称に正式変更となります。各地方CCCも、「StudentImpact大阪チーム」「StudentImpact名古屋チーム」などと名称変更になります。個別の大学グループにおいても、「StudentImpact早稲田」とか、「StudentImpact学芸」などと名称の変更をお願いしたいと思っています。

もちろん母体団体そのものは日本CCCであることには変わりがありませんが、この新しい名前は大学生宣教部門の愛称になっていってほしいと思っているのです。

愛する大学生のみなさま、どうぞこの新しい名前にふさわしく、あなたの周りの家族や友人たちに、あなたの住む町に、あなたの国この日本に、そして世界の人々に、汗と涙をもって仕え、聖霊によるインパクトを与えてゆく人生を築いてゆくことをあなたのビジョンとして祈り始めてください。

主はあなたを用いて世界を変えることができるのです。

必要な学生トレーニングとは?

Student Impact東京チームのみなさま

以下はアメリカのアランさんから。

アメリカで学んでいる日本人大学生「やす君」が、最近伝道的なウェッブサイトから導かれ、先週のブリッジズジャパンのカンファレンスに参加し、トレーニングを受け、これから日本に帰って自分の大学(拓殖大学)でムーブメントをスタートさせたいと思っているそうです。

やす君は、救われたばかりのようですが、今回のカンファレンスで「ムーブメントを始めるには」というセッションを受け、ビジョンを得たということです。ここに、いまの東京チームにない要素を見ます。それは、

1.幼いクリスチャンにもミニストリーのハウツーを教えることを後回しにしていない。
2.学生たちがムーブメントを進めていけるように、具体的なやり方に関するクラスをしっかり提供している。
3.キリスト教に対する疑問に答えるためのウェッブサイトを公開している。
4.GCTC教材を学生のために利用している。

春合宿にくる学生たちがかなりいます。東京にも「やす君」になりそうな学生たちが与えられています。けれど、私たちは彼らに何を提供していいのかとまどっている感じです。彼ら自身がムーブメントを展開してゆけるように装備してあげればいいのではないでしょうか?GCTC教材なども利用して、学生たちがしっかりムーブメントを展開してゆけるように助けてあげたらいいと感じます。交わりや分かち合い、ベーシックメッセージはあたりまえ。同時に「ムーブメントをはじめるには」などの基本的なハウツーもどこかでしっかり学べる機会を設けた方がいいなあと感じています。

以下アランさんからのメールです。

A remarkable moment for me at the conference was when we had a small break out session on "How to start a Movement." In the course of the lesson, I passed out a sheet about using the web to locate Japanese interested in the Gospel. On the sheet was a real question about the Bible submitted by a Japanese student studying in the USA.. One of the 5 people in the session, Yasu, gasped when he saw the quoted question. He had written the question and submitted it on the web shortly before he became a Christian in December of last year! Yasu came to the conference to learn how to share Christ with his family and friends back in Japan when he permanently returns there in a month or so. Yasu now plans to trust the Lord to use him to launch a movement on his university in Japan by praying for his campus, gathering other believers and interested non-Christians, using music to reach others for Christ, and finding new leaders to continue God's work there!
thanks,
Alan

癒しの福音だけでいいのか?

♪君は愛されるため生まれたあ♪昨年何度も何度も耳にし口にした曲。とってもうれしい反面、ちょっと待てよとも思わされている。

日本では、どちらかというと、個人の癒し系福音が語られることにちょっと偏りすぎてはいないだろうかという疑問である。福音は確かに個人の魂に働きかける。でも、それを強調しすぎて、自分の癒し、自分の救い、自分の満たしという自分のことばかり考えているクリスチャンが多すぎはしまいか?

確かに心に、魂に、深い慰めを必要としている人々がいる。その人々には「愛されるため生まれた」というメッセージは何と甘美な響きだろう。けれど、実際のところ、世の中には癒しや慰めばかり求めている人々ばかりではない。しっかりと高い問題意識や将来に備えて虎視眈々と準備している若者は実は多いと推測する。このタイプの若者たちには、「君は愛されるため生まれた」というメッセージよりも、むしろ、「君は愛するために生まれた」というメッセージの方が勇気とやりがい、生き甲斐を感じさせるだろう。

そろそろJCCCも、「君は愛するために生まれた」というメッセージをかかげる伝道に取り組むべきではないか。「癒しの福音」から、「生き甲斐の福音」にシフトするべきだと思う。

典型的なムーブメントモデル

メトロスタッフのみなさま

クリスマスアウトリーチをほんとうにご苦労さまです。
今日、一橋大をのぞいてみて、新人の敦くんが一生懸命に個人伝道している姿に励まされました。敦の伝道で救われる学生が起こされるように祈りました。

さて、以下に、典型的なミニストリーモデルを描いてみましたので、働きに出て行く時はいつもこのモデルを夢見ながらやってほしいなあと願っています。

1.種まき
CCCの典型的な種まきは「ランダム」によるWIN。でも、外部者である私たちスタッフにとって、まずは協力者になってくれるクリスチャン学生を探してその人が持っている人間関係に種を蒔いてゆくことがもっと自然で効果的かもしれないなあと思います。すでにクリスチャンである学生をFINDしてやってゆくことには、いくつかの難しさ(すでにどこかの教会の色がついている)はありますが、「平安の子」であるこのような学生たちを探す方法については、もっといろいろ試してみる必要があるのではないでしょうか。

2.人間関係をたどってゆく
いったんWINあるいはFINDによってよいコンタクトが与えられたら、今度はそのコンタクトが持っている人間関係に伝道してゆくことを目指すべきだと思います。多くのクリスチャンたちの救いの証しにあるように、たいがいの人はなんらかの信頼関係を通して福音に触れ救われています。みなさんもそうでしょう。あなたはあなたのコンタクトがすでにもっている人間関係とどのように接触していますか?あなたのコンタクトとバイブルスタディをするだけで終わってはいませんか?コンタクトと共同してあなたの家で食事会やビデオ会を計画しコンタクトの友人たちを招いて交わるとか、もっといろいろ試してみる必要があるのではないでしょうか。毎日ランダムばかりの伝道生活よりずっと楽で自然だよ。

3.あなたが教会になる
個人伝道によってWINされた学生、あるいは、救われてはいないが親しく交われる学生が与えられると私たちはすぐに既存の地域教会に連れて行こうとする行動パターンに入ります。どこかの制度的教会につながらないと正常なクリスチャンとは言えない、というような勝手な教え、固定観念に無意識に縛られているような気がします。いつからこんなルールになったのでしょう。赤ちゃんは親に育てられるのが一番自然です。親がどんなに未熟でもです。むしろ親は育児によって親としての成長を遂げていきます。あなたが生み出した霊的な赤ちゃんたちにとって親はあなた自身です。まずはあなたの元で大切に大切に養育すべきなのです。そしてその親と子の小さな交わり(大学であろうと家であろうと)こそ、聖書では「教会」と言っているのです。既存教会に連れて行って、自分の子供の育成を他人任せにする時点からすでに霊的な親子関係も弟子訓練も失敗しています。制度的教会の礼拝や交わりに参加しているかどうかは本質的に重要なことではないことをみなさんもそろそろ気がつかなければなりません。あなたと赤ちゃんがともに御言葉を読み祈り交わる時間に神さまはしっかり共にいてくださっています。使徒の働きに見る教会スタートとその成長プロセスをもう一度見習う必要があります。「教会につなげる」ではなく、「教会になる」ことが求められています。(あなたとあなたの赤ちゃんの親子関係を尊重してくれるような地域教会なら心配ないのですがね・・・)

4.47都道府県のすべてに上のような小さな群れが始まるように。
CM47のビジョンを言い換えるなら、どの都道府県にも最低一人の自分が「教会になる」人が配置されること、となるでしょう。その人は大学で伝道し、与えられた実とともにスモールグループ(ミニチャーチと言ってもいいでしょう。)として成長していきます。そこにはかならずしも既存の地域教会を必要としません。CCCのキャンパスムーブメントとは、言い換えるなら、大学生にフォーカスしたチャーチプランティングムーブメントと言えるでしょう。既存教会を利用したり、既存教会を支援することよりも、新しい時代の新しい教会を生み出していく働きにむいていると言えるでしょう。ムーブメントには摩擦や反対がつきものです。いえ、そういう抵抗がないような働きなら初めからやる価値がないとも言えます。御霊によって出て行って御霊が形成しようとされる教会づくりに一心に取り組む47名(組)の人々が求められているのです。

5.追加 シティワイド&全国ワイドイベントの役割
スタッフや学生リーダーが導くスモールグループ(ミニチャーチ)があちこちに生まれてくると、それらが互いに結びつき、グループリーダーたちが互いに学び合ったり、グループメンバーたちの成長を支援したりするしくみがあると効果的でしょう。シティワイドの週礼拝、LTCトレーニング、一日祈りセミナー、季節ごとの合宿、サマーカンファレンス、海外ミッショントリップ、スキーキャンプなどの「シティワイド&全国ワイドイベント」がそれにあたります。これらは「モーメンタム」といって、普段は地道に活動している無数のスモールグループ(ミニチャーチ)に成長の勢いを与えるアクセルです。言い換えるなら、シティワイド&全国ワイドイベントを企画する人は、スモールグループ(ミニチャーチ)やそれに属する一人一人の弟子たちの成長を助けるという観点から準備することが求められます。これらのイベントはスモールグループによる弟子化を側面から支援する機能にすぎず、イベントそのものが私たちの中心的な働きになってしまうことがないように注意しなければなりません。幼子たちとじっくり時間をすごすことよりも、イベント作りのための時間の方が多くなってしまっているスタッフさんはいませんか?いつも自己点検しなければならないポイントの一つであるような気がします。

2009年9月15日火曜日

スタッフの住まいについて

キャンパススタッフのみなさま

来年の人事異動にからみ、住居についていくつか問い合わせがありました。気がついたことは、CCCが長年大切にしてきたルールが次第に崩れてきているという点です。ですから、以下にディレクターからのお願いとしてもう一度まとめました。

1.スタッフはスタッフどうしルームメイトとなって居住するようにお願いします。
  最近はうまがあうかどうかでルームメイトを決めているようですが、好き嫌いではなく、信仰によっ  て仕え合う家族として、スタッフどうしルームメイトになるようにお願いします。互いに守られると  いう意味でも大切です。

2.先輩スタッフと後輩スタッフがいっしょに住むようにしてください。
  後輩スタッフは、先輩スタッフからの生活指導を受けるのが好ましいと思います。先輩スタッフと住  むことによって霊的生活のモデルを学ぶように願っています。先輩スタッフは先輩としての権威を用  いて後輩の生活に責任をもつことを学んで欲しいと思います。したがって、新人どうしや若すぎる者  どうしでの居住は避けるべきです。

3.スタッフ以外の人と居住することがないようにお願いします。
  過去にスタッフ以外の人と住むケースがありましたが、あくまで一時的な例外としてでした。スタッ  フ以外の人と住むことは、人事異動や家賃のトラブルをかかえやすく、これはスタッフライフそして  働きに、時間的、精神的なストレスを与えます。また、先輩スタッフが後輩を育てるという弟子訓練  の原則を生かすことができないのも残念なことです。(近い将来確実にフルタイムスタッフになるで  あろう人との居住はOKとします。)

4.フルタイムスタッフとスティントがいっしょに住むことはしないでください。
  スティントは短期間で部屋を出てしまいます。そうなると頻繁にルームメイトを探す必要が出てきて  しまい、経済的にも精神的にもストレスが大きくなって、フルタイムスタッフさんが落ち着いて働く  ことを妨げられてしまいます。

5.一時的に一人でワンルームに住むことも許可します。
  ルームメイトの入れ替えに伴って、どうしてもいっしょに住むスタッフが見つからない場合の一時的  な避難措置です。ときどき、若いスタッフといっしょに住むのはたいへんという先輩スタッフがいま  すが、若いスタッフの育成に犠牲を払っていただきたいと願います。

6.家賃は一人月4万円以内に収まるようにすると、日本人スタッフたちは助かります。
  外国人スタッフは、日本人スタッフたちのサポート状況を考慮しない高額な家賃のところに住むこと  がないように十分な配慮をお願いします。

7.東京メトロスタッフは、中央線三鷹周辺に住むことをお願いします。
  スタッフコミュニティの形成はムーブメントのカギです。

以上のことは、メトロスタッフガイドラインに入れるようにしたいと思います。

個人プランニング

自分のもっている役割ごとの長期目標、週間目標、デイリー目標を設定することは意義のあることだと思う。ただ漫然と時間を浪費することがないために。エペソ5章にあるごとく、悪い時代だから。

役割と長期目標

夫:励ましとあたたかさで受けとめ続ける夫

父親:いっしょに遊び、いっしょに学ぶ

家長:サポートの安定化。月50万円の達成。赤ちゃんもう一人。

弟子:御言葉にゆっくり親しみ、ただ祈り続ける時間を毎日死守する。

男性:規則正しい時間管理と食生活、定期的な運動(ツーリング)

NCD:ディレクターたちとの親しい関係作り、SPPの実行とCM47の具体化。
    ハワイフォーラムの実現。

TMD:信頼関係の高いチーム作りと現場での弟子作り集中。

部下:JCCCが弟子作りに特化したチームとして資源を集中させていくのを提言し続ける。

東京GCTC:無理のないスケジュール設計と無理のないサポート体制。

クルコム:教材サイトの完成と使用普及。

息子:定期的に話を聞く時間を取る。

月曜午前の過ごし方

キャンパスフォーラムの課題図書である「伝道のマスタープラン」を読みました。
久しぶりに読みましたが、あらためて原点に戻らされました。

いくつか学ばされた中で、イエスさまが70人をペアにして町々村々へ伝道派遣されるシーンは、私たちの働き方にも適用できるなあと思いました。

月曜午前の使い方です。

イエスさまは70人が戻ってきて、それぞれがくちぐちに起きたこと出会ったことをわかちあう時間を設けられました。イエスさまはきっとうれしそうに弟子たちの話を聞いていたような気がします。サタンが天から落ちたと喜んでいらっしゃいましたから。そして、イエスさまは、総括としての御教えもなさってこの場面が終わります。

月曜午前のスタッフ祈り会は、このイエスさまのモデルを取り入れる時間になってほしいと思いました。

わたしはチームリーダーとして、みなさんを各大学に派遣しています。そして、毎週月曜、みなさんが、喜びも悲しみも共に背負ってセンターに集まってくるのを待ちたいです。みなさんが口々に、起きたこと、出会ったこと、うれしかったこと、残念だったこと、わかったこと、疑問に感じたことを分かち合い、互いに学びあい、祈り合う・・・そのような時間になることを願います。

あるスタッフさんのスタッフレポートにも、みんなが大学でどんな伝道活動をすごしているのかもっと知りたい、と言ってました。

月曜午前は、分かち合っては祈り、分かち合っては祈る、そのような時間になっていってほしいと願っています。

学生センター 貸出ルール

以下は学生センターの貸出ルールの見本です。

見本

カン牧師先生

CCC佐藤義孝です。
CCC学生センターの予約ができました。
以下が予約状況です。

予約者:カン牧師(Seeds宣教団)
連絡先:090-8460-2263
目的:教会礼拝と交わり
日時:
①12月24日(日)午前9:00~午後3:00
②1月7日(日)午前9:00~午後3:00
場所:2Fおよび3F
費用:自由献金にて

注意事項
1.CCCスタッフの使用を最優先とします。
2.宿泊は最大二泊三日までとします。(一般宿泊一泊1000円)
3.当センターは、宿泊や貸し出しを目的として作られていません。貸出は月に2回まででお断りしています。
4.会場使用予約は、希望日にCCCの使用が求められる場合、希望日より5日前までに取り消される場合があります。
5.カギを前日までに予約係のアンドリュー(070-6556-8994)から受け取ってください。
6.センター使用後はすみやかにカギを予約係のアンドリューに返却してください。
7.4F外階段のドアは終日閉鎖とします。カギを開けないでください。
8.外階段上での立ち話、携帯電話は、周辺住民からの苦情が来ていますので、絶対にやらないでください。
9.3Fキッチンの窓をあけたまま、外を見たり、音楽をやったりしないでください。周辺住民からの苦情がきています。
10.3F奥のオフィス内への立ち入りは禁止です。
11.2F音響機器およびコンピューター関連は、CCC礼拝のために特別なデジタルセッティングがされています。使用禁止とします。持ち込みを願います。
12.音楽をするときは、かならず、すべての窓を閉めて、音が外にもれないようにお願いします。
13.2F集会場では、走ったりジャンプしたりしないでください。1F店舗に振動し物品の破損などがありました。
14.特に香りの強い食品(カレー、キムチなど)のにおいが館内にしみつくことがないように持ち込みは禁止します。
15.ゴミはすべて持ち帰り願います。
16.センター内物品、施設の破損、盗難、著しい汚れについては、相当の弁済を請求させていただきます。
17.退出の際は、エアコンのつけっぱなし、電気のつけっぱなし、戸締まりに注意してください。
18.その他、ご質問、問題等ありましたら、予約係アンドリュー(070-6556-8994)までご連絡ください。

どうぞよろしくお願いします。

個人伝道クリニック

何年スタッフをやっていてもいまだに弟子を持てないで苦悩しているという人はいませんか?ぼくもそうでした。

CCCスタッフたちや学生リーダーたちは、ベーシックトレーニングで学んだ通り、信仰によって聖霊に満たされて出て行って、KGPをただ単純に読んであげることはばっちりなんです。

ところが、そのKGPに至るまでの最初の3~5分の会話の導入がうまくいかなくて、コンタクトが増えないということも、なかなか弟子になる人を手にできない原因の一つなんじゃないかという気がします。会話の導入には、聖霊だけでなく、それなりのテクニックやスキルが必要です。(一般の会社の営業マンたちは、一定のコミュニケーションスキルを学びます。ビジネス本のうち、営業コミュニケーションに関するものはとても参考になりますから、一度手にとって学んでみることをお勧めします。)

以下に個人伝道のコミュニケーションにおいてぼくが大切だと感じているポイントを記しました。ぜひいまの自分の姿はどうなのか振り返ってみてください。そして、改善点を具体的に見つけて、それをアクションポイントにして次回の伝道で実行してみてください。

個人伝道クリニック

あなたの個人伝道の時間は・・・・ 

 自然なやりとりになっているか 

 相手の反応を無視していないか 

 相手の言葉や感情をじっくり受け入れているか

 早口であわててやってはいないか(落ち着いた間合いがあるか) 

 その時の相手のしていることに関連させた会話の導入をしているか 

 一方的にこちらのうちわの話やテーマばかりまくしたてていないか

 相手が話せるようにしっかり時間を与えているか 

 相手の意見にあわてて反応して相手をさえぎったりしていないか 

 メッセージをしてしまっていないか 

 いやがっている人にしつこくくいさがってはいないか(時間の無駄) 

 場に合わない、とっぴな話しかけになっていないか

 おどおどしていないか 

 自己紹介が複雑すぎてしどろもどろになってはいないか 

 KGPに進むのを急ぐあまり会話をぶち切ってはいないか 

 その魂を知ろうとする態度はあったか 

 伝えようという意識が強すぎて、その魂を知ろうという動機になっていないのでは

 自己弁護の時間になってはいないか

 話題があちこちに飛んでしまい、落ち着いた自然な流れがないのでは

個人伝道は、魂を愛しに行く時間だと思います。その魂の叫びを聞き取り、理解してあげ、励ましてあげる時間です。福音による励ましが最後のとどめですが、個人伝道の時間すべてが、魂をあわれみ励ます雰囲気に満ちているべきです。マタイ9:35~36、マタイ11:28~30

みなさんの個人伝道の時間が、単なる伝道活動にならないように祈っています。

2006年秋ビーツ メッセージリスト

ビーツメッセージ10回のリストを決めました。

01.保証されているもの  エペソ1:1~14  (キリストにある立場)
02.驚くばかりの恵み   エペソ2:1~10  (恵みの理解)
03.使命に生きる人    エペソ3:1~13  (使徒的な情熱)
04.私に頼りなさい    エペソ4:1~16  (共同体)
05.御国のふるまい    エペソ4:17~5:7(聖さ)
06.神に酔う       エペソ5:15~20 (御霊に満たされた歩み)
07.権威を敬う      エペソ5:21~6:9(権威への服従)
08.敵に立ち向かう    エペソ6:10~20 (霊的な戦い)
09.失われた魂を探す   ルカ15:1~32  (伝道)
10.目をさましていなさい ルカ12:1~21  (永遠という展望)

30分以内でわかりやすくリードできるように、いろいろな知恵が与えられるように、お祈り下さい。

メトロはあなた自身が作るのだ

メトロスタッフのみなさま

あす、いよいよIBSが終わります。終わったら一斉にメトロをスタートさせます。準備はOKですか?OKじゃなくても心配しないでください。ゆっくりでいいですから、みんなで着実に築き上げていきましょう。

2003年以来、東京メトロチームは、170ある大学を、ひとつひとつ順番に攻略してゆく方法ではなく、はじめからできるだけ多くの大学にタッチして大学生ならだれでも育てるという戦略に変更しました。もはや、大学の中にCCCの群れが形成される必要はありません。むしろ、東京CCCとしての弟子の群れが形成されていけばいいなあと思っています。スタッフや学生リーダーは、自分のかかわっている学生が霊的に倍加することだけを願って、その学生の大学のみならず、東京のさまざまな場所を利用して個人的に濃い時間をすごすことに集中してほしいと願っています。あなたの弟子が次の人を生み出した瞬間に「ムーブメント」は始まったと言えます。サークルとして活発に活動しているCCCグループがムーブメントなのではなく、個人的に倍加しているすがたこそがムーブメントなのです。

前回のメールで、メトロの「ゲームルール」の提案をしました。みなさんの中にざわめきがおこったようです。

・あちこちの大学に自由に出入りできるのがうれしい。早くいろいろ行っていろんな大学の学生たちと知り合いたい。

・ひとつの大学だけに閉じこめられず、東京という町全体を使って弟子を育てていけるのはエキサイティング。

・10人の弟子なんて無理に決まってるよお・・・

・各大学に男1人、女1人しか行けないなんて・・・これまでの学生との関係はどうすればいいのか?せっかくいい関係があるのに・・・

・一人で出て行くのは聖書的ではないのでは?イエスさまでさえ二人ずつ遣わしたのだから。

「ゲームルール」はまだ決定したものではありません。むしろ上のようないろいろな反応が、さらによいルールを作るきっかけになると思っています。

ぼくはチームリーダーとして、いろいろな提案を出します。そしてそれを土台にして、さらによいものにしてゆくのが、みなさんの責任です。ぼくは、みなさんが、納得のいくしっかりとした提案をしてくれるなら、ぼくの意見を変更してでもどんどん採用したいと思っています。

メトロ「ゲームルール」も、ぜひ、ぼくを納得させるしっかりとした提案を出してくださって、さらによいものにしてくれたらなあと願っています。

「聖霊によって歩む弟子たちを、東京に、日本に、世界に満たす!」

この覚悟を再確認して、激しくチャレンジしてほしいと願っています。

メトロのゲームルール

そろそろ海外ミッションも終わり、いよいよ秋、冬学期のスタートです。のんびりモードから、戦闘モードへの切り替えをお願いしますね。

さて、以前のメールでも発表したように、この10月から、担当大学という考えをやめることにします。いままであたりまえのように通っていた大学は、今後、あなたの担当大学ではなくなりますので、まずそのことを心に刻んで下さい。

そして、みなさんに新しいチャレンジを差し上げたいと思っています。この10月から来年8月末までに、スタッフ1人につき10人の学生コンタクトを持って欲しいと願っています。というとすぐ、「10人なんて無理」と言っている声が聞こえてきそうです。ぼくにそんな弱音ははかないでください。人間的には無理であるということをぼくも十分承知で言っています。考え込むよりまずは祈り始めて下さい。主の奇跡を体験させていただきましょう。

10人は、どの大学の学生でもかまいません。だからと言って、何人ものスタッフが同一大学に集中してしまうことも困ります。できるだけ誰も行っていない大学で種まきをしコンタクトを探す方向で努力してほしいと思います。ですから、チーム共通のルールを持った方がいいかなあと感じています。そして、以下のようなルールはどうかと提案したいと思います。

1.一つの大学にスタッフは男一人、女一人以上は行ってはならない。
  孤独のさびしさは、毎週月曜メトロ会と定期ハートビルダーなどで補うように。
  (GCTCトレーナーとトレーニーの関係で増えてしまう場合はOK)

2.一人3大学以上からコンタクトを得ていなければならない。
  今回きたUSスティント9人は、実はメトロ型の働きから来た人々で、自分たちも早稲田以外にあち  こち散って働きたいとの申し出がありました。とても励まされました。

3.大学内でCCCサークルを作ることよりも、自分の弟子訓練グループを形成することに集中する。

4.大学内でのイベント企画、リトリートをスタッフが主導してはならない。
  サークルやコミュニティの企画・運営に首をつっこむな。学生たちにやらせよ。学生がいないなら、  無理にイベントを作る必要はない。

5.信仰伝道(ランダム伝道)を大切にする。
  関係伝道(クリエイティブ伝道)は企画・実施までに時間がかかりすぎるし、たくさんのコンタクト  を得てもセレクションで何年もかかり、その間伝道の手が休んでしまいがち。少数の弟子たちを持て  ばいい私たちの働きにクリエイティブ伝道は本当に効果的かどうか考える必要あり。歴代の日本人ス  タッフたちは信仰伝道から生まれてきた人の方が圧倒的に多いことを覚えよ。イベントから出てきた  弟子たちってどこにいる?人は、その人がどのように伝道されてきたかで、将来どういう弟子になる  かがほぼ決定されていることを知るべき。信仰伝道で生まれた人は、将来やはりそのようなタイプの  弟子になっていくもの。

6.すべてのスタッフが10人の学生を持つまで互いに助け合う。
  自分だけが10人手にしたからって安心しないでください。隣のスタッフが10人手にするまでゲー  ムは終わっていません。互いに競争するのではなく、チーム全体がサタンに勝利することを目指しま  しょう。

以上はこれからのメトロのゲームルール案です。まだ決定ではないので、みなさんからのいろいろなインプットがほしいです。なんでもいいから、決定される前にどんどん意見を出して下さいね。

信仰伝道を基本に!

サッカーやフットサルに限らず、ゴスペル、テニスなど、ノンクリスチャンたちのニーズや興味を生かして福音を伝えようとする働きが多くあります。(これを「関係伝道」といいましょう。)それはそれでいいのですが、どちらかというと、「倍加できる弟子たちの育成」というところまでつながっている働きはまだ少ないように見えます。

「関係伝道」を主張する人たちの特徴に、「信仰伝道」(ランダム伝道)に比較的ネガティブだという点を感じています。そういう人たちの決まり文句に、「信仰伝道は効果的じゃない」というのがあります。でも、真治スタッフは、「聖霊によって出て行くならそれが最も効果的だ」と言っています!同感です。

JCCCは、伝道の基本は、聖書に基づくべきで、信仰伝道がそのベースであると主張したいと思います。神は宣教の言葉の愚かさを通して信じる人を救おうとしていらっしゃる。(Ⅰコリント1:21)

いろいろな方法で人々と知り合っていいのですが、最後は個人的に福音をわかちあうところに行き着きます。日頃から信仰伝道に親しんでいる人こそ、関係伝道でも弟子となる可能性のある人を探すことができるでしょう。

信仰伝道にネガティブな人が関係伝道をすると、信仰によって個人的に分かち合うことに慣れていないため、当然、弟子となる可能性のある人と個人的に知り合うことも少ないでしょう。そうなると、何度もイベント伝道(関係伝道)はやっているものの、弟子に向かって成長している実は少ないということになるでしょう。(いまの多くの教会や宣教師さんたちの現状ではないでしょうか。)

どうか、JCCCスタッフ&学生たちは、信仰伝道を避けて関係伝道ばかりに向かうことがないように注意してください。あくまで信仰伝道で自分をみがき、「倍加できる弟子たち」をぞくぞく輩出する働きに専念しましょう。

人は、どのように福音を伝えられたかで、将来どのような弟子になるかもほぼ決まっている、というスティーブ・ダグラスさんの言葉を大切にしたいと思います。

クルコム 使用開始!

この10月から、JCCCキャンパスミニストリーは、「クルコム」をJCCCオフィシャル教材として使用開始したいと思います。JCCCスタッフはクルコムを最優先して使用するように心がけて下さい。

以下がクルコム教材をダウンロードできる専用サイトです。今後はこちらの教材が正式なものとなります。(いままでの古いサイトにあるクルコム教材はトピックや翻訳が変更されていますので使用しないようにしてください。)

http://briefcase.yahoo.co.jp/crucomjp2006

教材は、現在、高元さんによって急ピッチで翻訳継続中です。全体のほぼ半分の日本語訳ができあがっています。新しくクリスチャンになったばかりの人や、求道者レベルには、日本語版で学んでいくことが可能となっています。

すべての翻訳が完了するのは、早くて11月末、おそくて来年2月末となっています。

サイトには翻訳直後のファイルが納められていますから、きれいなレイアウトにはなっていません。翻訳された日本語もかなりの正確さを保ってはいますが、修正が必要な部分もこれから見つかってくるでしょう。

今後随時、クルコム使用セミナーという時間を作って、どのように使っていったらよいのか、説明会を開いていきたいと思っています。

クルコムの良さをあげるなら、大きく以下の3点でしょう。
1.聖書そのものから学べる
2.TCである(だれでも教えられる)
3.帰納的である(ディスカッション式で互いから学べる)

クルコムを大いに利用して(慣れるまでかなり努力がいることは覚悟して、ねばり強く身につけていってください)、あなたの学生が倍加してゆくのを夢見てください。

2020年に向けての新・祈りの3本柱

先日、亜由美と、いままでのJCCCの歩みをふりかえってみました。献堂式かどこかで、かずさんもおっしゃっていたように、90年代にかかげた祈りの3本柱(リバイバル、学生センター、スタッフ)が、以下のように応えられていたことに気がつきました。

1.リバイバル
村山首相が談話を出して、日本の帝国主義をアジア諸国に向けて謝罪した。この談話がいまのところ、日本政府の正式な立場となっている。

2.学生センター
見ての通り。

3.スタッフ
日本人フルタイムスタッフが40名ほどになっている。

ほんとうに感謝で、おどろくことが起きていたのです!そこで、10月の世界祈り会を機に、「2020年に向けてのJCCC新・祈りの3本柱」をかかげるのはどうかと思いました。ぼくの提案は

1.日本国
この国が神を畏れ、世界の人々に奉仕する国となるように。政界、財界、教育、医療、法曹、マスコミ、芸術、芸能、スポーツなど各界にCCCの弟子たちが進出しているように。

2.47都道府県と世界8地域
CCCムーブメントビルダーたちが、全国47都道府県、世界8地域の大学で働いているように。

3.日本人スタッフ
日本人スタッフ120名体制となり、4大都市(東京、横浜、大阪、名古屋)、7拠点都市(札幌、京都、福岡、仙台、広島、新潟、神戸)では日本人ディレクターが働いているように。

何をやるかも大切ですが、何を祈っていくかで、2020年に日本がどうなっているかが決まると思います。ぜひ、考えてみて下さい。

日本人スタッフの役割とスティント

大阪や東京におけるこれまでの数年間のスティント経験と反省から、スティントのお世話や働きは、基本的に日本人スタッフはかかわらない方がよいという判断に至っています。フルタイム日本人スタッフがスティントのお世話や手伝いに時間と労力、神経をすり減らしてしまうと、自分自身の伝道・弟子訓練の働きをすることがむずかしくなり、あげくのはてに、いつまでたっても弟子を生み出せないという結果にはまってしまう可能性が大きいからです。

一方、これまでの経験で、スティントたちが、質の高い日本人大学生リーダーを育成したケースは、ほとんどないのが実情ではないでしょうか。その理由に大きく次の3つがあげられるでしょう。
1.滞在期間が短すぎる。
2.言語の限界がある。
3.スティント制度の目的はメンバー自身の育成
スティント制度というのは、派遣国にとって特にメリットの多い制度です。派遣国側は、送り出したスティントたちが弟子として成長して帰ってくることを何より期待しています。そして彼らがフルタイムの働き人になることを願っています。つまり、制度的に、スティントが日本人大学生の弟子を育てるというところまではそれほど期待できないということなのです。あくまでWINの一方法にすぎないということです。

日本人大学生の弟子たちを育てることが制度的にむずかしいスティントたちの支援とお世話を、フルタイム日本人スタッフたちがムキになってやってしまうと何が起きるでしょう?そう、スティントは生み出せない、日本人スタッフたちもスティントケアで忙しくて生み出せない、という状態になってしまうわけです。サタンは大喜びです。

では、せっかく日本に来てくれたスティントたちを、だれがケアし助けていったらいいのでしょう?ここで登場するのが、日本滞在が長いICS(IR)スタッフたちです。このスタッフたちは、日本語ができ、英語(韓国語、中国語)ができます。日本の慣習にもだいぶ慣れています。日本滞在が長いICSスタッフたちの一部が、スティントたちを助けていくことが現状では最もベターな方法であると考えています。

このような理由から、フルタイム日本人スタッフと外国人スタッフの役割はおのずと異なってくることをみなさんに知っていただきたいと思います。日本人スタッフは、スティントケアには首をつっこまないで、ひたすら現場で自分の伝道・弟子訓練にフォーカスすること、スティントケアは、日本滞在が長い一部のICSスタッフたちにお願いする、ということになるわけです。(すべてのICSスタッフではなく、一部です。)

日本人スタッフのみなさん、スティントを助けたい気持ちは重々理解できます。けれども、あなたがそれにムキになるとあなた自身が実を結ぶことがむずかしくなるでしょう。スティント制度がかえって日本の霊的倍加ムーブメントを壊してしまう制度にならないように、よくよく注意していきたいと思います。

アウトリーチはいらないか?

先日のオペレーションミーティングや、メトロスタッフ会にて、

「3月から8月までのテーマはアウトリーチ。でも9月から来年2月までのテーマはディベロップメント。極端な言い方をすれば、この9月からはしばらく伝道する時間が減っても仕方がない。」

とぼくは発言しました。覚えていますか?
でもそのあと、この言い方だと、

「9月からはしばらく伝道はしなくてもいいから、学生たちのディベロップメントに時間を割こう」

とみなさんが理解してしまうかもしれないと思いました。

いまから、21年前、早稲田大学で法学部3年生だった稲葉寛夫さんが四つの法則でぼくに個人伝道をしました。ぼくはその場でイエスさまを受け入れる祈りをしました。

稲葉さんは、次の日、すぐにフォローアップ1をやってくれました。と同時に、学びのあとに個人伝道に連れて行ってくれました。怖いというか恥ずかしいというか・・・複雑な思いで見ていました。

次の日も、その次の日も、フォローアップの学びをしては、ランダムに出て行き、一週間後には、「義孝くんもやってみる?」と個人伝道をさせられそうになりました。当然、「いや、ぼくはまだいいです。」と言って断りました。

クリスマスシーズンの夜、稲葉さんはぼくを新宿アルタ前に呼び出しました。何をするのかと思いきや、いきなり、

「ここでちょっと伝道しようか?」
「えっ?ここで?」
「うん!やりたい?やってみたら?」
「ええっ?」
「義孝ならやれるよお!ぼくがいっしょに見ててやるから」

ぼくはこのように弟子化されていったのでした・・・

この9月から来年2月まではディベロップメントがテーマですが、ディベロップメントに伝道という要素は不可欠です。

「伝道というコンテキスト(文脈)の中での弟子訓練」

という聖書の原則を忘れないでください。伝道こそ、なによりも人をはぐくむ瞬間なのです。

しっかり神さまの言葉を学ぶように

4月の新入生リクルート、5月のリーダーシップアウトリーチと働きがすすんできて、新しい学生たちとの出会いが増えてきていると思います。フットサル、ゴスペルなどの機会もあるようで、新しい人たちとの出会いの場がいろいろ増えてきました。

ただ、ここでちょっと静まってよ~く考えて欲しいなあと思うことがあります。それは、「イベントで弟子たちを育てることはできない」ということです。

わたしたちは、さまざまなイベントで新しい出会いや親しさを深めることができます。けれども、そのイベント環境が相手をキリストの弟子としてしっかり育むかと言えば、決してそうではないということを知る必要があります。

人は、神さまの言葉をじっくり学ぶことなく弟子として育つことはありえません。(Ⅰペテロ2:2)みなさんは、知り合った学生との親しさを築こうとするあまり、音楽やスポーツなどといったイベント環境ばかりに心を奪われ、いつの間にか、そのような環境で弟子たちも育って来るのではというあわい期待、錯覚をもってはいないでしょうか?

神さまの言葉にゆっくりじっくり心を浸らせる時間を学生たちに与えていかない限り、神を愛する人々は生まれてくるはずがありません。

個人ディボーションのやり方を教え習慣づけさせること、
学内での定期的なバイブルスタディ、
ビーツ&LTCでの学び、
教会の礼拝や祈祷会のメッセージ、
御言葉を使いながら祈ること、

このような機会をしっかり身につけさせない限り、コンタクトは多くても弟子がいない、という状況になってしまうでしょう。

しっかり目を覚まして、的を射た働き方をしていきましょう。

来年のスケジュールは変則的

サマカン、お疲れ様でした。

内容的には例年通りでしたが、何かいつもと違う力強い主の働きを感じました。スタッフも学生もともに一段と主の弟子として成長できた時間だったなあと心から感謝しています。この勢いなら来年のCM2007に結構たくさんの学生たちが参加するような気さえしてきました!

さて、サマカンの間に、全国ディレクターとシニアレディのみんなで集まって、コツコツ、来年のスケジュールについて話し合っていました。その結果をみなさんにお伝えしたいと思います。

11月11日(土)
CCC大同窓会(リユニオン)(東京)
学生センターを使って、CCCとしてははじめて、これまでのOBすべてに集まっていただくようなパーティをしたいと思っています。リユニオンと再献身がその目的です。

11月28日(火)~12月1日(金)
第三回キャンパスフォーラム(サンピア多摩)
全国のキャンパススタッフとスティントが集まって、互いの働きから学び合い、さらに効果的に「聖霊によって歩む弟子たちを全世界へ」送るにはどうしたらいいのか、神さまのみ声を聞いていきたいと思っています。

12月2日(土)午後1:00~3:00
ジョシュア・ハリス講演会(東京新大久保・淀橋教会)
4年越しの交渉が実り、「聖書の恋愛講座」の著者を特別に日本にお招きすることが可能となりました。CCCスタッフ&学生をはじめできるだけ多くの若者クリスチャンたちに集まってほしいとのご本人からのお願いです。あなた自身とあなたの学生たちの弟子としての成長にぜひぜひ役立てて欲しい貴重な時間です。

2007年1~2月末 
GCTCトレーニング期間(東京)
今回から毎年1~2月をGCTC集中トレーニング期間と設定し、終了後はすぐに新トレーニーたちを各地区に配属可能となるように計画しています。

2月後半 
スキーキャンプなど(各地区ごと)
今回からスキーキャンプは全国合同開催をやめて、各地区ごとに開催するようにお願いします。スキーキャンプだけでなく、地区によってはホームステイプログラムをやったりするのもいいでしょう。

7月2日~7日 
CM2007(韓国プサン)
今回は、このCM2007をJCCCキャンパスミニストリーのサマカンと位置づけたいと思います。大学の試験準備期間と重なり学生たちには大きなチャレンジですが、スタッフ、スティント、大学生をあわせて計250~300名で海を渡り、「プサンでサマカン!」を合い言葉に準備していきたいと思います。現地ではJCCC専用の宿泊&活動施設を準備し、CM2007のスケジュールとからめながら、LTC、分科会、タレントショー、運動会、そして、ほかの国の大学生たちを招いてのジャパンナイト(仮称)などをやったらどうかと考えています。

8月前半 
地区別ノンクリスチャン向けサマーキャンプ
CM2007にすべての精力・資金をつぎこみますので、8月にさらに全国規模のトレーニングカンファレンスを開催するのは無理があると、ディレクター会議では話し合われました。それで、8月は全国規模のトレーニングカンファレンスはやめて、各地区別にノンクリスチャン向けのミニキャンプを開催する
ようにしたらどうかということになりました。しかもできるだけ学生リーダーたちがデザインするものになったらいいなあと思っています。場合によっては、大阪と名古屋がいっしょになったり、東京、横浜、仙台がいっしょにやることもいいでしょう。

以上、ディレクター会議で話し合われた内容をまとめました。(一部、会議のあとで変更になった事柄を修正追加してあります。)来年は世界的にCM2007一色になるでしょう。このまたとない時間を、ぜひ日本の大学生たちにも味わわせてあげられたらと切に願っています。

キャタリティックとダイレクトの違い

昨日のオペレーションミーティングでぼくがわかちあった、キャタリティックとスタッフダイレクトの違いを以下に書いておこうと思います。これによって、少しでもみなさんの頭の中の設計図が更新されたらなあと期待します。

1.スタッフはどの大学に行ってもOK。
キャタリティックの宣教ターゲットは、都市そのもの。東京なら、170大学すべてです。スタッフは都内のどの大学の学生とでも伝道・弟子訓練をすすめてOK。スタッフがどこかの大学を自分の担当大学と固定化する必要がありません。スタッフが最優先するのは、与えられた学生との親密な弟子訓練時間そ
のものだけです。その学生の行っている大学の中にコミュニティ(サークル)活動をしようとスタッフががんばる必要はありません。コミュニティはのちのち学生たちが形成するものだからです。スタッフは自分に与えられた学生との時間をできるだけ個人的に、濃くすごくことだけにフォーカスします。個人伝道に行ったり、クルコムで聖書をしっかり学んだり、ハートビルダーやったり、いっしょに祈ったり、いっしょに遊んだり食べたり。大学内で、ランチタイムミーティングや祈り会、トレーニングなどを企画・運営することにスタッフが忙しく立ち働く時間があるなら、その時間はむしろ一人の学生と親密に過ごすことの方に振り向けてください。一人の魅力的な弟子が育つなら福音はその人からしっかりと次の人に伝わっていきますから。

2.学内コミュニティではなくシティワイドコミュニティ。
学生を育てるのに学生コミュニティの環境が必要ではないかという意見があります。同意します。それがあるのとないのとでは大違いです。健全な成長は仲間のいる環境で効果的であり、自然です。でも、学芸以外、ほとんどの大学内には、CCC学生コミュニティ(サークル)がありません。一人か二人の学生
でがんばっている大学がほとんどです。ですから、いままではそういう所にスタッフが3~4人常駐して学内CCCとしてコミュニティ化しようとしていました。でもこれからは、学内コミュニティ形成に血眼になるのはやめてください。すでにみんなで作っているシティワイドコミュニティの方を利用するようにしてください。シティワイドコミュニティとは、ビーツやリトリート、LTC、祈り会、新歓ピクニックスキーキャンプなどがいままでの例です。学内コミュニティ形成は、それだけの数の学生弟子たちが増えてきた時に学生たち自らがやっていくべきものです。スタッフは、ただひたすら個人の弟子訓練にフォーカスし、自分の学生たちの成長のために用いるコミュニティ環境としてはシティワイドコミュニティの方を利用するようにしてください。ということは、今後さらにクリエイティブなシティワイドコミュニティ作りに知恵を出し合う必要があります。

3.定期的に集まって学び合いましょう
スタッフたちが個別にいろいろな大学の学生たちとつながってあちこちで伝道・弟子訓練をやっていると、だんだん、孤独感や孤立感を深めてくるスタッフが出てきます。昔のスタッフダイレクトのやり方ですと、早稲田スタッフチームがいつも早稲田にいっしょにいるので、孤独感や孤立感から守られていました。でもいまはみんなが都内のそれぞれの場所でそれぞれのスケジュールで散らばっている。一つのチームとしての一体感を維持するにはどうしたらいいのか?みんなで考えていかなければならないポイントです。ひとつのアイディアは、毎週一回、スタッフがスタッフたちだけでいっしょに過ごす時間を充実させていくことです。たとえば、毎週月曜は大学や学生たちから完全に離れて、スタッフたちだけでスポーツをしたり、ピクニックに行ったり、あるいは、働きの中での苦しみや疑問に関して分かち合って互いから学び合ったりしてじっくりすごすのです。一日中一緒にすごしても、キャタリティックのスタッフチームを維持するのにとても意味のあることだと思います。もうひとつは、ハートビルダーをしっかり継続することだと思います。

以上、メトロの働き方についてぼくの考察をまとめました。後期はこれらに基づいてさらにキャタリティックなムーブメントを推進していきたいと思っています。その心は、少数のスタッフで、最大数の大学生がキリストを知ることです。

月曜スタッフ会とキャタリティックな働き方

前期、ほんとうにごくろうさまでした。

神さまがたくさんの種まきのチャンスをくださり、多くの大学生たちが救われました。(早稲田では今期16名救われたそうです。ほかの大学でも例年になく次々と救われていることを知っています。)100名救われるようにとの祈りのうち、どのくらいいったのでしょうねえ。弟子訓練を語る前にまずは救われる学生が起こされることが何よりです。みなさんのくたくたのからだとこころを主にあって誇りに思います。(9月20日現在、東京では、推定60名が救われたようです。)

さて、たくさんの収穫の背後に、反省点、成長点もあるなあと感じています。その最大のものが、「スタッフ支援環境が弱かった」というものです。今期の成功点のひとつは、ハートビルダーの定着というのがあり、スタッフ個人の内面を分かち合い祈りあううえでとても大きな支援環境でした。けれども、現場の大学での働きに関する支援としてはどちらかというと一人一人が孤独にがんばる以外になかったような気がします。伝道やバイブルスタディに関してかべにあたって誰かに相談したくても、どこにもっていけばいいのかわからないなど、自分を支援してくれる場所がないというような状況だったような気がします。(そのような指摘をしてくれたスタッフさんがいます。)

メトロのやり方は、「スタッフキャンパス」のやり方をシティワイドにしたものと言い換えることができると思います。スコープが、ひとつの大学という場所から、シティという場所に拡がりました。

ターゲットは、「学芸」ではなくて、「東京」であり、寄る辺となるチームは、「学芸スタッフチーム」ではなく、「東京スタッフチーム」となったのです。

メトロ型は、一人一人が自立した「弟子訓練者」たちとして出て行く必要があります。たとえば、ボストンや北京のメトロでは、メトロチームは約15人のスタッフからなっており、一人のスタッフが10の大学を担当していることもめずらしくないそうです。

スタッフは、自分の働きを、シティスタッフチームにわかちあいながら、残りの14人のスタッフたちと互いに学びあいつつ自分と働きの成長をはかっていきます。

だから、メトロスタッフさんが相談したり指示をあおぐ場所はもはやどこかの大学チームではなく、メトロスタッフチームそのものなのです。各大学チームというのはもう存在していないのですから。

ただ、前期をみていると、月曜のメトロスタッフ会が上記のような「互いの経験していることを分かち合う場」「互いから学び合う場」「情報を共有する場」にはほど遠いものだったような気がします。これは後期に生かす大きな反省点だと思っています。

キャタリティックな働き方は、東京チームが日本では初めての挑戦をやっています。試行錯誤しながら前進しています。東京チームのスタッフには、忍耐と共に、新しいことに挑戦してゆくチャレンジ精神が必要です。決して後ろは振り返らず、新しいやり方を模索する姿勢が必要です。これもそれも、ただ、広く福音の種を蒔き、広範囲から早急に弟子たちを起こすためなのです。(キャタリティックな働き方のモデルは、パウロの地中海地域での働き方です。)

スタッフたちが個別に自立して働くためにも、互いに分かち合って祈り合ったり学び合ったりするスタッフ支援環境の強化を後期の取り組み事項にしようと思っています。

2009年9月2日水曜日

KIS

みなさんはKISって知ってますか?Keep It Simpleの意味だって。

前回のメトロスタッフ会では、今後のメトロの方針として、担当大学制度を廃止するということを話しました。

あれはまさにKISなのです。どういう意味でかって?

私たちの働きから、余計なものをそぎ取るだけそぎ取ったら何が残るでしょうか?

個人伝道、フォローアップ、弟子訓練、派遣だと思います。

今後のメトロの方針を別な言葉で言い換えるなら、それは、スタッフ一人一人が、単純な個人伝道、単純なフォローアップ、単純な弟子訓練、単純な派遣にとにかく没頭すること、ということになるでしょう。

もっと言うなら、上記のKISを邪魔する活動はできる限りそぎ取る、関わらない、ということになります。

フォーカスしましょ。