5月14日(水)午後、NDさんに会っていただきました。
ぼくの復帰に関してどうしたらいいのか、リーダーシップが悩んでいるというようなことを聞きました。迷惑をかけてしまって申し訳ありません。
NDさんには3月ごろにぼくの希望をお伝えしてありました。一方で、リーダーシップのほかの方々にはこれまで直接お話しを聞いて頂く機会がありませんでした。ぼく自身から正しい情報あるいはニュアンスが伝わっていることはみなさんが適切な判断をくだすのに助けになると思います。それで、以下にぼくの現段階での思いを書き出してみました。ぼくの人事を考える際に参考にしていただけたらと思います。
<個人的なニーズ>
安息年で十分時間をとったからと言って、再びリーダーシップチームに戻りたいとは考えていません。NDさんには3月時点で、NCDにはもちろん、リーダーシップチームにも戻らないという個人的な決断をお伝えしてあります。一部のスタッフたちからの失った信頼の回復には相当の時間がかかるものと覚悟しています。
一方、ぼくの心にいまも変わらずあるパッションは、「人の成長を助けるためにその人に寄り添いたい」ということです。現場スタッフ時代は、主に大学生たちの成長を助けるために彼らに寄り添っていました。チームリーダー時代は、そのほとんどをスタッフたちの成長、チームの成長を助けたいと願い、彼らに寄り添ってきたつもりです。これから何をやりたいかとシンプルに自問したときに帰ってきた思いもやはり、「人の成長を助けるために寄り添える仕事」というものでした。ですから、今後は、初心に返り、現場キャンパスに戻って直接的な伝道・弟子訓練に専念することによって、若い魂の救いと成長に寄り添わせていただきたいと願っています。"Go and Make disciples"
<JCCCのニーズ>(だと、ぼくが感じている点)
チームリーダーとして長い間、現場キャンパスに男性日本人スタッフの存在が必要だなあと思ってきました。JCCCの財務基盤やリーダーシップチームを充実させることはもちろん急務ですが、現場に男性日本人スタッフが少ないことは、将来の霊的リーダー育成を標榜しているJCCCとしては危機ではないかと感じてしまいます。ことばのかべや時間的制限のある外国人ワーカーをいくら増やしても、WINによる弟子化はなおむずかしいというのが、ぼくの経験値です。男性日本人スタッフが大学の現場にできるだけ張り付いていることがJCCCの大きなニーズではないかと思います。ぼくが現場に戻ったところでよい模範や影響を与えられるとは限りませんが、少しは足しになってほしいと願っています。
一方、ぼくがリーダーシップを退くことによって、世代交代が進むという利点もあると思います。若い人たちに大きな責任が任されて成長してゆけるチャンスが生まれてくることも大切かなと思っています。ぼくは東京リーダーとして10年、NCDとして7年やりました。中途半端で終わった感は否めず無念さはありますが、それでももう十分でしょう。次の世代にお任せするタイミングだと思います。
NDさんからは、仙台などの地方への転勤という可能性もニュアンスとして受け取りました。ぼく一人ならすぐにでも赴けるでしょうが、家族、特に子どもの教育(いまから日本の学校に戻ることはむずかしい)や亜由美の健康維持(できるだけ温暖な環境が必要な体に東北地区は酷。)を考えると、いまの環境から離れることは家族としてかなり大きなリスクがあると言わざるを得ません。
また一方で、ぼくのバークマンテストやこれまでの特徴から、当面はファンドレイズをやったらどうかという意見があることも伺いました。JCCCのニーズは理解しますが、ぼく個人のパッションは、単に人に会うのが好きというのではなく、人の成長を支援することに意義を感じるということですので、ファンドレイズとかコーディネートのような仕事は、喜んで取り組む動機付けになりません。ぼくのことはいまのスタッフチームからはちょっと離れたところに置いといてしばらく静かにしててもらいたい、みたいな意図なのかなと、孤独なぼくは邪推してしまいました。先日NDさんは、「KスタッフとSスタッフとあなたがこれからのJCCCの要だ」とおっしゃってくれました。ありがたい言葉ですが、しばらくファンドレイズでもしててみたいな宙ぶらりんな時間の使い方では希望がなく不安になってしまうだけだなと感じています。(そもそもファンドレイズはNDさん自身の職務であることを、あえてここに記しておきます。)
「初心に返って現場キャンパスに戻る」ということは、いかにも聞こえはいいですが、ぼくにとってはいろいろなものを捨てること意味します。これまで神さまが築いてくださったぼくのキャリアと国内外の霊的リーダーたちとの人間関係、信頼関係を生かせないこと、80年代、90年代を知っているスタッフとして、また、リーダーシップとして10年の経験や苦労を次のリーダーたちのために引き継ぎできないまま終わってしまったことなどは、心底無念です。そればかりか、新人スタッフと同じ環境に戻ってやるしかないという現状も、しばらく、ぼくのプライドを押さえるのにひと苦労しそうです。(それでも現場キャンパスはぼくの一番好きな場所ですけどね。)
ぼくが現場キャンパスに戻る場合、日本人スタッフたちにぼくの影響が行ってしまい、現在の外国人リーダーが脅威を感じてやりにくくなる、という心配がみなさんの間から出ているとNDさんから聞きました。そのことをよく理解します。でも、先輩日本人スタッフの影響が及ばないようにまったく遮ってしまうのも、果たして若い日本人スタッフたちの育成にプラスになるのかどうか疑問です。外国人スタッフとは異なり、日本人スタッフは本来死ぬまでこの国でいっしょに生きてゆくはずの仲間となります。外国人スタッフへの配慮が優先されすぎる結果、日本人スタッフどうしの長期的な信頼関係が分断されてしまうようなことになってしまうなら、この働きがこの国に土着化するのはむずかしいのではないかとさえ感じてしまいます。ぼくの影響は彼らに必要ですし、彼らからの影響がぼくに必要です。もちろん組織ですから、既存リーダーの権威を傷つけないように働くことはぼく自身の願いでもあります。ここはリーダーシップのみなさんとよいしくみを考えていただくしかないと思います。
それでぼくからお願いなのですが、ファンドレイズなどを適当に押しつけるのではなく、「SIパイオニア」のような形で、東京を含めた全国の大学生を対象に、いままでとは違う角度からムーブメントを目指す働きを許していただけないかと願います。2003年から東京で試行錯誤してきたことがいよいよこれからだという時にチームリーダーの権限を失い、ぼくの中では中途半端のまま終わってしまった感が強いのです。17年間の経験から、どうしてもためしてみたい取り組みがあります。ぼくの自己実現のためではなく、日本人がひとりでも救われ弟子とされ、この国の変革につなげていくための試みです。JCCCの隅の方においていただき、細々とでもやらせていただけないかなと願っています。
どうぞよろしくお願いします。
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