一方、これまでの経験で、スティントたちが、質の高い日本人大学生リーダーを育成したケースは、ほとんどないのが実情ではないでしょうか。その理由に大きく次の3つがあげられるでしょう。
1.滞在期間が短すぎる。
2.言語の限界がある。
3.スティント制度の目的はメンバー自身の育成
スティント制度というのは、派遣国にとって特にメリットの多い制度です。派遣国側は、送り出したスティントたちが弟子として成長して帰ってくることを何より期待しています。そして彼らがフルタイムの働き人になることを願っています。つまり、制度的に、スティントが日本人大学生の弟子を育てるというところまではそれほど期待できないということなのです。あくまでWINの一方法にすぎないということです。
日本人大学生の弟子たちを育てることが制度的にむずかしいスティントたちの支援とお世話を、フルタイム日本人スタッフたちがムキになってやってしまうと何が起きるでしょう?そう、スティントは生み出せない、日本人スタッフたちもスティントケアで忙しくて生み出せない、という状態になってしまうわけです。サタンは大喜びです。
では、せっかく日本に来てくれたスティントたちを、だれがケアし助けていったらいいのでしょう?ここで登場するのが、日本滞在が長いICS(IR)スタッフたちです。このスタッフたちは、日本語ができ、英語(韓国語、中国語)ができます。日本の慣習にもだいぶ慣れています。日本滞在が長いICSスタッフたちの一部が、スティントたちを助けていくことが現状では最もベターな方法であると考えています。
このような理由から、フルタイム日本人スタッフと外国人スタッフの役割はおのずと異なってくることをみなさんに知っていただきたいと思います。日本人スタッフは、スティントケアには首をつっこまないで、ひたすら現場で自分の伝道・弟子訓練にフォーカスすること、スティントケアは、日本滞在が長い一部のICSスタッフたちにお願いする、ということになるわけです。(すべてのICSスタッフではなく、一部です。)
日本人スタッフのみなさん、スティントを助けたい気持ちは重々理解できます。けれども、あなたがそれにムキになるとあなた自身が実を結ぶことがむずかしくなるでしょう。スティント制度がかえって日本の霊的倍加ムーブメントを壊してしまう制度にならないように、よくよく注意していきたいと思います。
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